• 2025/08/26 掲載

NY市場サマリー(25日)株反落 ドル持ち直し 利回り上昇

ロイター

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<為替> ドルが主要通貨に対して上昇。先週22日は連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の9月利下げを示唆する発言を受けて急落していたが、この日は持ち直した。

パウエル議長は22日、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、雇用への「下振れリスクの高まり」に言及し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに着手する可能性を示唆した。

これを受け、大手証券会社の間では、9月にFRBが25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うとの観測が強まった。

こうした中、ストーンXの市場調査責任者マット・ウェラー氏は、「パウエル議長らが9月利下げに依然として傾いているのは間違いないが、今週発表される個人消費支出(PCE)コア指数や来週発表される雇用統計、8月の消費者物価指数(CPI)がインフレの高進と雇用見通しの悪化を示唆すれば、FRBは利下げを見送る方向に傾く可能性がある」と述べた。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む9月FOMCで少なくとも25bpの利下げが行われる確率は84.3%。前営業日の84.7%からは若干低下したものの、それでも1カ月前の61.9%から大きく上昇している。

主要通貨に対するドル指数は0.49%高の98.32と、1日としては7月30日以来、最大の上昇率となる見込み。

一方、ユーロは0.69%安の1.1634ドル。22日は一時、4週間ぶり高値となる1.174225ドルを付けていた。

ドルが年初来で9%超下落する一方、ユーロは12%超上昇している。ロンバー・オディエのチーフエコノミスト、サミー・チャール氏は、今後6─12カ月でユーロが約1.20─1.22ドルまで上昇すると予想している。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。今週、財務省が実施する短期・中期の国債入札を前に、トレーダーらがポジション調整を行った。

トレーダーらは、9月16日─17日の次回米連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表されるデータがFRB政策に影響を与える可能性があることを意識している。

CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、9月の利下げ確率を84%と織り込んでいる。

TDセキュリティーズの米国金利ストラテジスト、ジャン・ネヴルージ氏は、利下げについて「今のところ9月がベースシナリオのようだ」と述べた。しかし、「今後数週間で非常に強い指標の発表が続けば、利下げは若干先送りされる可能性がある」とも指摘した。

米商務省が25日発表した7月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.6%減の65万2000戸となった。全体的な傾向は、高金利の住宅ローン環境下で住宅市場が低迷していることと一致している。

2年債利回りは、4ベーシスポイント(bp)上昇し、

3.728%となった。

10年国債利回りは1.3bp上昇して4.271%だった。

2年債と10年債の利回り格差は約3bp縮小し、54bpとなった。

財務省は26日に2年債を690億ドル、27日に5年債を700億ドル、28日に7年債を440億ドル発行する予定だ。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 反落。先週末22日にはダウ工業株30種が過去最高値を更新しており、この日は米金利見通しや週内に控える半導体大手エヌビディアの決算が意識された。

米国株は22日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに着手する可能性を示唆したことを受けて大幅高となった。

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「市場はジャクソンホール会議後の二日酔いの状態だ」とし、「投資家は一息ついているようだ」と述べた。

今週は29日にFRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数、来週には雇用統計が発表される。パウエル議長は利下げを慎重に進めるとも発言しており、これらの経済指標が特に重要となる。

エヌビディアは27日の決算発表を前に1%上昇。同社の決算は活況を呈するAI(人工知能)トレードの重要な試金石として、今週最大の注目材料の一つとなる。

S&P総合500種の主要11業種のうち9業種が下落。主要消費財やヘルスケアが下げを主導した。

飲料大手キューリグ・ドクター・ペッパーは11.5%急落。オランダのコーヒー大手JDEピーツを現金184億ドルで買収すると発表した。

家具販売のRHとウェイフェアもそれぞれ5%超下落。トランプ米大統領が22日、輸入家具に対する関税調査を実施すると発表したことを嫌気した。

半導体大手インテルは1%安。トランプ大統領は政府が同社の株式10%を取得すると明らかにしたほか、他社と同様の取引を行うことにも意欲を示した。

米取引所の合算出来高は142億株。直近20営業日の平均は171億株。

S&P500は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.0対1の比率で上回った。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による金融政策の転換を示唆す る発言を受けた買いが一巡し、小反落した。

中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前週末比1.00ドル(0.03%)安の1オンス=3417.50ドル。相場は前週末、 中心限月の清算値ベースで約2週間ぶりの高値を更新していた。

パウエルFRB議長は22日、西部ワイオミング州で開催された年次経済シンポジウム 「ジャクソンホール会議」で講演。雇用の下振れリスクが増大しているとした上で「政策スタンスの調整が必要になる可能性がある」と言明。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを検討する可能性を示唆した。金融緩和観測の高まりを背景に米長期金利低下、ドル安・ユーロ高が進む中、ドル建てで取引され、利子の付かない資産である金は急 伸していた。この後を受け、週明けのこの日は上げ一服状態となり、動きは限定的だった。 外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが巻き戻され、ドル建てで取引される金の割高 感につながり、相場は若干下押しされた。

市場では、パウエル氏の発言を消化後、米商務省が29日発表する7月の米個人消費支 出(PCE)物価指数で、足元のインフレ動向を見極めたいとの思惑が広がっている。市場予想(ロイター通信調べ、25日現在)では、変動の激しい食品とエネルギーを除いた コアPCE指数は、前年同月比2.9%上昇(前月2.8%上昇)となったもよう。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先 物相場は、ロシア産石油を巡る供給懸念がくすぶる中、続伸した。

米国産標準油種WTI の中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前週末比1.14ドル(1.79%)高の1バレル=64.80ドル。11月物は1.08ドル高の64.31ドル。

ウクライナ情勢を巡るロシアとウクライナの首脳会議実現に向けた動向が注視される中、 トランプ米大統領は22日、和平実現について2週間以内に見通しが分かるとした上で「非常に重要な決断」を下す考えを示した。トランプ氏は「重要な決断」について、「大 規模な制裁か関税かその両方か」と述べた。

一方、バンス副大統領は24日放送のNBCの番組で、ロシアがウクライナ侵攻の停戦に関し「大幅な譲歩をした」と明らかにし、米欧などによるウクライナへの「安全保障」の容認などを例示した。和平交渉の行方に不透 明感が強まる中、米国が対ロ制裁の強化に踏み切れば、ロシア産石油の供給混乱につながるとの警戒感は根強く、原油は終日プラス圏を堅調に推移した。

ウクライナによるロシアのエネルギー施設に対する攻撃も引き続き買い材料視された。 ウクライナはこのところ、ロシアの製油所や輸出関連のインフラに対するドローン攻撃を強めており、地元当局はロシアのノボシャフチンスクの製油所ではウクライナのドローン 攻撃により、24日時点で火災が4日続いていると明らかにした。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 147.77/147

.81

始値 147.43

高値 147.93

安値 147.30

ユーロ/ドル NY終値 1.1618/1.1

619

始値 1.1687

高値 1.1709

安値 1.1603



米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.5 4.8907

0 %

前営業日終値 97*29.5 4.8830

0 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.0 4.2770

0 %

前営業日終値 99*30.0 4.2580

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*12. 3.7852

75 %

前営業日終値 100*16. 3.7570

75 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*08. 3.7235

88 %

前営業日終値 100*11. 3.6880

00 %



終値 前日比 %

ダウ工業株30種 45282.47 -349.27 -0.77

前営業日終値 45631.74

ナスダック総合 21449.29 -47.24 -0.22

前営業日終値 21496.54

S&P総合500種 6439.32 -27.59 -0.43

前営業日終値 6466.91



COMEX金 12月限 3417.5 ‐1.0

前営業日終値 3418.5

COMEX銀 9月限 3870.3 ‐35.1

前営業日終値 3905.4

北海ブレント 10月限 68.80 +1.07

前営業日終値 67.73

米WTI先物 10月限 64.80 +1.14

前営業日終値 63.66

CRB商品指数 301.7093 +1.7121

前営業日終値 299.9972

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