- 2006/11/07 掲載
米マイクロソフト、Microsoft Office史上最大のベータプログラムが終了
製造部門へのリリース(RTM)により、企業向け世界リリースへの準備態勢が整う
マイクロソフト コーポレーション(本社:米国ワシントン州レドモンド)は、米国時間の11月6日、「the 2007 Microsoft Office system」のコード開発が完了、全製品が製造部門にリリースされた(RTM:released to manufacturing)。これに伴い、Beta 2バージョンが350万人以上の人々にダウンロードされ、Microsoft Office史上最大のベータプログラムが終了することになる。
この間にベータテスト参加者や顧客から膨大な分量のフィードバックがあったという。それらはOffice開発チームによって効率的な製品の品質検証やパフォーマンス(性能)の最適化に大きな役割を果たした。
Microsoft OfficeのRTMはまた、11月30日に世界市場で予定されている「the 2007 Office system」、「Windows Vistaオペレーティングシステム」、ならびに「Exchange Server 2007」を企業向けに提供するにあたり重要なステップでもある。11月30日には、マイクロソフト最高経営責任者スティーブ バルマー(Steve Ballmer)がニューヨークで開催されるリリースイベントに参加するなど、マイクロソフトの経営陣が全世界で行われる催し物に加わり、企業の顧客とともにこの新たな日の重要性を確認する。これらの製品の一般ユーザー向けの提供は、2007年の早い時期に行われる。
Microsoft Business Divisionのプレジデント ジェフ レイクス(Jeff Raikes)は次のように述べている。
「当社は、開発の最終段階を越えることができた。開発チームの努力は賞賛に値するものです。2007 Office systemのRTMは、この10年余りの間でこの製品に加えられた最大規模の機能改善が完了したことを意味します。この画期的な製品群を通じて、生産性を新たなレベルに飛躍させるための支援をお客様に提供できることは、これまでの努力の実りある成果です」。
本日のRTM完了に伴い、マイクロソフトはOffice次期リリースの学習、試用ならびに購入に役立つツールやリソースの提供を順次開始する。以下にその一部をご紹介する。
●学 習:2007 Office systemが提供する新たな機能を知っていただくため、マイクロソフトはMicrosoft Office Onlineの再デザインを行った。これにより、インフォメーションワーカーが自分のニーズに最も適した製品を選択したり、生産性向上に役立つ関連リソース、例えばおよそ50,000件におよぶ新しいヘルプ項目、35種類の新しいデモプログラム、24の新しいオンライン教育コース、400以上の新しいテンプレート、ダウンロード可能な他の関連製品やツールなどを見つけ出したりすることが容易になる。
●試 用:マイクロソフトは、米国とカナダでは12月1日より、その他の主要13か国では近日中に、Office Onlineを通じてダウンロード可能な試用製品の無償提供を開始する。この試用プログラムは、現在すでに利用可能なOnline Test Driveを拡大したもので、購入やアップグレードを決める前に新製品を自分自身で試してみるための機会を人々に提供する。
●購 入:2007 Microsoft Office systemでは、顧客の購入と適用をサポートするため、展開や管理のためのツールにOfficeの歴史上最大の投資が行われた。IT担当者は、その成果であるOffice Migration Planning Manager、Office File Converter, Business Desktop Deployment 2007 Solution Accelerator、Office Resource Kitといったツール群を活用することで、デスクトップへの製品展開やアップグレードに伴うコストや複雑さを大幅に削減することができる。
また、全体のコード品質がRTMの基準を満たしたことに加え、以下のような機能強化が行われた。
●Microsoft Office Outlook 2007向けのSMSリンクサービス:この新しいサービスを活用すれば、Outlook 2007のユーザーは、友人、家族、同僚の携帯電話との間でSMS(Short Message Service)形式のテキストメッセージ転送方式を利用したやりとりができるようになる。すなわち、携帯電話との間にテキストメッセージによる、Eメールや連絡先、予約、業務などに関連した情報の送受が可能となる。ただし、このサービスは日本市場で提供予定はないという。
●ローカリゼーション(地域対応):2007 Office systemに含まれるほとんどのデスクトップアプリケーションでは、38種類の言語が包括的にサポートされる。
●複数言語サポート:2007 Office systemでは、言語サポートを追加するためのアドオンパックを個別に購入できるようにするなど、アプリケーションやOffice統合プラットフォーム全体を即座にバイリンガルシステムにすることができる仕組みが初めて提供される。このパックを導入すれば、ユーザーインターフェイス、ヘルプファイル、辞書、類語辞典などを第二の言語環境で使用できるようになる。
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