• 2006/12/13 掲載

無料で独自ドメイン取得「Microsoft Office Live」ベータ版利用の手引き(2/2)

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無料のBasicsを試してみる



登録画面 誤った入力をすると即座に赤字の訂正が入る
 前編では概要について説明したので、後編では無料版を実際に試してみたい。まずはOffice Liveのページにアクセスする。トップページは概要についての紹介などがある。ここで「Office Live Basicsにサインアップ」をクリックする。希望するドメイン名、Windows Live IDの作成、連絡先住所の入力、支払情報の入力などの必須事項を記入すると設定は完了する。なお、登録画面はAjaxが利用されており、随時エラー部分が赤字で示される(右図)。

 登録の際、特にOffice Live以外のメールアドレスを設定する必要がないので、ログアウトした際に自分が登録したID、パスワードを忘れてしまう可能性もある。現状では必ずメモなりにID、パスワードを残しておくようにしたい

 登録を終えるとそのまま画面がOffice Live Betaのホーム画面へ変遷する。ここで追加のメールアドレスを設定したり、Webサイトのデザインを作成したりするわけだ。

 登録当初はドメインの取得に時間がかかるため、24時間程度はメールの受信やWebサイトの公開はできない。ただし、メールの送信、Webサイトのデザインは行えるので、サイトをいち早くスタートしたい方はあらかじめ設定しておいても良いだろう。

●Webサイトの作成はまさにWord感覚

 サイトの作成はまさに「Wordのドキュメントを作るように」作成可能で、Wordを利用したことがあるなら、マニュアルなどはなくてもすぐに作成・編集作業が行えるはずだ。ただし、画像のアップロードには最初だけ専用のツールをダウンロードする必要があるなど、ビジュアル面を強化するにはそれなりの手間を必要とする。


Webサイトの編集はWord感覚で行える。
それぞれのゾーンをクリックしてその中を書き替えるだけ。
タイトルやフッタ部分は別途指定する必要がある。


 また、Basicsでもhtmlタグを直接挿入することができる。ただし、1ブロック(ゾーン)としてのhtmlの挿入のみで、全体のテーマ変更は行えない。ビジネスシーンでの利用を意識して業種に合わせた豊富なテンプレートが用意されているが、現状Basicsではテンプレートをカスタマイズ・追加したりする機能は備えていないようだ。


サイトカラー、テーマなどに複数のテンプレートが用意されており、
組み合わせ次第で多様な選択肢をもたらす。
バックにはソフトバンク ビジネス+ITのhtmlを無理やり突っ込んだ


 ただし、メール送信フォーム、地域の天気情報、表組みなどがボタン1つで簡単に作成できる点は特にパソコンに使い慣れていない人間にとって魅力的。顧客からのフィードバックなどを受けるのに、メールアドレスをそのままWeb上に記載し、迷惑メールの巣窟と化すのを防げるだろう。また、管理画面では検索ワードやリファラ(訪問者の属性)などを分析する機能も備えている。ただ、現状ではホームページ右下にMicrosoft Office Liveのロゴが挿入される点は注意してもらいたい。一目でそれと分かってしまうからだ。

●一番使えるのは独自ドメインでのメール機能か

 また、メール機能はWindows Liveアーキテクチャをもとに、洗練されたWeb管理画面を備える。送信・受信メールには広告挿入はなく、使い勝手は良い。ただし、ローカルのOutlookと連携して利用するには有償のサービスを選択しなければならない。そのほか、メールアドレスのユーザー名(@より前の部分)については、2文字以上という制限が設けられている。


メールの受信画面はWindows Liveメールと同じ


 クレジットカード情報と企業の"個人情報"、広告表示といった"対価"を支払うと独自ドメインを得られる本サービス。高いと思うか安いと思うかはユーザーのITリテラシによるところが大きいだろう。独自ドメインという"餌"で、ネットにおける存在感を増したいマイクロソフトの思惑が見え隠れするが、前例がないサービスということで高く評価して良いのではないかと思う。

 少なくとも無料のブログサービスで自社のホームページを兼ねているような小規模な企業にとっては今すぐ乗り換える価値のあるサービスではないだろうか。ただし、現状では拡張後、自社サーバとして導入していく受け皿がないので注意が必要。

 今後はクレジットカード以外で本人確認が行える仕組みをはじめ、アプリケーション共有、キーワードマーケティングサービス、e-コマースの支援といったビジネス系全般の機能強化を図る予定。モバイルにも対応していくとのことなので、さらに利用できるシーンは増えそうだ。

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