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  • 2007/03/02 掲載

【連載】ナラティブマーケティング:第7回 成熟した消費者にウケた、あるアパレルメーカーの秘策(2/2)

毎週金曜日連載

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形態に依存しない成熟した消費者

 その正体とは「宝探し」である。3万点もの量があると、トレジャー感覚で服を探すことができる。そうすると誰もが自分に最も合った服を見つけることができる。これはブランド/形態で選んでいるのではなく、自分というコンテクストがあって、そのコンテクストを最大限に生かせる衣服を選ぶということを意味している。

 前回、自分のコンテクストと合致する部屋を選ぶという消費態度を紹介したが、この事例は、衣服においても同様の消費が芽生えていることを示している。

 この流れは16歳から22歳の男性の古着からはじまったそうだが、最近では新品や女性にも及んでいる。こうなると、これは単なる古着ブームなどではなく、全く新しい衣服の消費と言えそうだ。ブランドものやセレクトショップの勢いが衰えていることと合わせて考えれば、今後はますますこの傾向が高まっていくのだろう。

 ブランドという形態で選ばざるを得なかった私たちの世代とは、全く違う成熟した消費者。こういう消費者たちは自分のコンテクストという明確な意味を有しているので、それを衣服選びにも適用できる。ここにも形態ではなく、意味を重視する消費が確認できる。



村山涼一

中央大学法学部法律学科卒。オリコミ(現オリコム)、講談社、NTTアド、東急エージェンシー、旺文社を経て、現在フリーマーケティングプランナー。現在は、企業のマーケティング業務をアウトソースで請け負い、プランニング、コンサルティング、組織構築、社員教育などを行っている。



NTTコム、ドコモ、オリンパス、東京ガスの研修で採用された大ヒット商品ガイド。「必要なのは才能より技術」であると謳う村山式メソッドのコンプリートガイド


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