NEC、システム開発環境と組込機器向けソフトの統合開発ツール提供

　日本電気（以下、NEC）は、統合開発環境「SystemDirector」において、企業のシステム開発を総合的に支援する開発環境「SystemDirector Enterprise V3.0」と携帯電話やデジタル家電などの組込み機器向けソフトの統合開発ツール「SystemDirector Developer's Studio Embedded V2.0」を製品化し、本日より販売活動を開始した。

　SystemDirector Enterprise V3.0（Java版）は、プログラム開発において、SI環境でソースコード生成から実行プログラム生成、サーバへのインストールといった作業をバッチ処理で一括して行う機能を実現している。また、プログラム開発は日本語画面で行いながら業務時には英語、中国語表示を可能にする多言語辞書機能を搭載している。

　SystemDirector Enterprise V3.0（.NET版）では、必要な情報をシステムから収集して仕様書を自動的に作成することが可能となっている。

　SystemDirector Developer's Studio Embedded V2.0は、Eclipseベースのツールであり、組込みソフト開発で課題となっている設計支援機能、ソース検証機能、性能測定・分析機能が強化されている。設計支援機能として新UMLモデリングツール「SystemDirector Application Modeler Ver2.0」を提供し、Cに加えてJavaやC＋＋のジェネレータ（プログラム生成）機能の追加、モデル検証ルールの強化（15種から42種に拡大）とユーザ独自ルールの定義機能を搭載している。