NEC、中堅・中小市場向けにOSS関連事業強化

　NECは、中堅・中小規模企業にオープンソースソフトウェア（OSS）の普及を促進するため、導入を容易にした「SpikeSourceコアスタック（以下、SSCS）」を活用したソリューション提供を開始すると発表した。

　連携ソリューションは、コンテンツ管理、CRM、Blog/SNS、BIなどの業務アプリケーションとSSCSの連携活用を容易にするソリューション。このために、新たに「Certificationプログラム」を開始した。これは、各領域の実績や人気のある業務アプリケーションとSSCSの組み合わせを動作検証し、動作確認した業務アプリケーションを認定業務アプリケーションとして公表する。現在、このプログラムに基づいて、ケアブレインズが販売元のCRM製品「SugarCRM」、NECソフトウェア東北が開発・販売元の企業情報ポータル製品「U・NEO」、NECソフトウェア東北が開発・販売元のWeb利用者管理基盤製品「CommunityBase」を認定済みで、他にもシックス・アパートが開発・販売元の企業向けBlog製品「MovableType」、手嶋屋がサポートサービスを提供するSNSエンジン「OpenPNE」などの製品の動作検証を進めている。

　さらにNECは連携ソリューションの基盤としてのOS、ハードウェア、NEC主要ミドルウェアなどとSSCSとの組み合わせ検証も進める方針。この検証結果に基づき、システム構成情報や構築手順などをテンプレート化し、システム構築作業の簡便化を進めていく。

　また、提供にあたりOSSサポートベンダや業務アプリケーションベンダ、SIerなどとの幅広い連携を図るため「パートナープログラム」が開始される。このパートナープログラムは、SSCSおよび連携ソリューションを扱うパートナー各社を支援するメンバー制（会費無料）のサービス・制度として開始。パートナーのタイプには、（1）ソリューションを販売する「ソリューションパートナー」、（2）テクニカルサポートを提供する「テクニカルパートナー」、（3）SSCSと連携する業務アプリを提供する「プロダクトパートナー」が設定されている。パートナータイプに応じて販促・技術面のサービス／サポートが提供されるほか、動作検証や開発環境用にハードウェア、ソフトウェアを必要とするパートナー向けに、NECのプラットフォーム製品の貸し出しも行う。

　そのほか、IDC/xSPベンダーがSpikeSourceコアスタックを活用したソリューションやサービスを構築するためのサービス基盤を提供する。