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- 2007/06/01 掲載
【ナラティブマーケティング(19)】カリスマブロガーをアウトソース化する(2/2)
毎週金曜日連載
次はアウトソースをビジネスにしているケース。メディアプラスは、特定分野の専門家のブログを企画・制作し、ネット接続事業者などに提供する事業をしている。ブログの書き手を発掘する他、写真を使った画面デザインも引き受けている。
常時200~300のブロガーを登録しておき、顧客企業の希望に沿うブロガーを提案する。たとえば、美容に関心の高い女性を呼び込みたい時は、モデルが自分の美容法や生活について語るブログを企画する。ブロガーは専門性の高い仕事を持ち、原則としてテレビ番組やサイトで登場機会が少ない人を対象とするそう。
このビジネスのように、カリスマブロガーをアウトソースしてくれれば、企業はこれを利用すればいい。
またサイバーエージェントも、人気のブログ運営者に商品などの執筆をしてもらうサービスをはじめている。
こういった方法であれば、ブログのジャンルや波及力という点から、依頼するブロガーを選ぶことができる。これなら、特定のターゲットへのピンポイントな口コミが醸成ができるだろう。
最後に、顧客事例をアウトソースで作ってくれる会社を紹介する。カスタマワイズは、顧客事例をどういう方向性にしたらいいか相談にのってくれて、取材先の選定から取材、原稿からWeb作成まで一貫してやってくれる。
顧客事例が効果的なことは分かっていても、どのように作ったらいいか、その方法が分からないものである。ゆえに大切だとは分かっていながら、手付かずのままの企業が多い。これをカスタマワイズは完全にアウトソースでやってくれる。
このように消費者にまつわる業務を生業としている会社はたくさんある。逆に言えば、それだけこの分野が重要になってきているということではないだろうか。
![]() 中央大学法学部法律学科卒。オリコミ(現オリコム)、講談社、NTTアド、東急エージェンシー、旺文社を経て、現在フリーマーケティングプランナー。現在は、企業のマーケティング業務をアウトソースで請け負い、プランニング、コンサルティング、組織構築、社員教育などを行っている。 |
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NTTコム、ドコモ、オリンパス、東京ガスの研修で採用された大ヒット商品ガイド。「必要なのは才能より技術」であると謳う村山式メソッドのコンプリートガイド |
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