- 2007/04/01 掲載
カシオは本人認証、不正利用抑止、印刷履歴管理の3つのアプローチでプリントセキュリティを確保する
情報漏えいの50%が紙媒体から!?
カシオのプリントセキュリティとは?
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カシオ計算機 国内営業統轄部 システム企画部 MSP企画室 リーダー 西田公浩氏 |
では、紙媒体の情報漏えい対策をどのように進めればよいのだろうか。その答えはカシオ計算機が提唱する新しいプリントセキュリティの考え方にある。同社は以前からプリントに対するセキュリティソリューションを開発し、さまざまなノウハウを蓄積してきた。
「我々は紙媒体による情報漏えいを防止するために、特定ユーザーだけに印刷を許可する“本人認証”、印刷物の不正利用を防ぐ“不正利用抑止”、いつ誰が何を印刷したのかを把握する“印刷履歴管理”という3つのアプローチを提案している」と語るのは、同社の西田公浩氏。では、この3つのアプローチを具体的に紹介していこう。
本人認証は、FeliCa対応の携帯電話や社員証などのICカードによって、ユーザーを認証して印刷を許可する仕組みだ。他社でも同様の製品はあるが、FeliCa対応の認証プリンタがほとんど。だが、同社のプリンタはFeliCa以外にも、社員証としてよく用いられる「Mifare」や、物流関係で使われる「I-CODE SLI」 といった3つの規格に対応している点が大きな特徴だ。さらに、プリンタのHDD内にラスタイメージとしてデータが蓄積されるため、タイムラグなく即座に出力される。
具体的な認証イメージの流れは図1のようになる。まずPC側において、ICカードなどの認証デバイスをリーダーにかざして印刷を指示(このプロセスは省略も可能)。すると、PCから印刷データが転送され、プリンタにデータが蓄積される。実際に印刷を実行するためには、プリンタ側のリーダー部でも認証デバイスをかざす必要があるが、これにより不正な持ち出しを防止できるわけだ。
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図1:ICカード認証印刷
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次に、不正利用抑止の観点からは、コピーガード機能やID印刷機能が有効になる。これはプリントするペーパーに対して、コピー牽制文字や出所情報の地紋を印刷したり、フッタ・ヘッダ部(印刷禁止領域)にID情報などをつける方法である。出所情報やID情報には日時、ホスト名、ユーザー名などが印刷され るため、不正コピーや機密情報漏えいの抑止に役立つ。さらに、アクセス制限をかけて登録されたIPアドレスのPCだけから出力させたり、プリンタのHDDに溜ったジョブを一定時間内に自動消去したりすることができる。
また、同社では印刷履歴を管理するプリントログ管理ツール「LOGTORY(ログトリー)」もオプションとして用意している。このソフトを利用すれば、いつ誰がどのような内容を印刷したかという情報を履歴として残せるため、不正印刷の抑止力となる。何か起きたときの監査証跡としての利用のほか、印字率や紙種などの情報も取得できるため、部門単位でコスト意識を高めることも可能だ。
カシオ計算機では、このような「本人認証」「不正利用抑止」「印刷履歴管理」という機能をサポートするセキュリティプリンタとして「SPEEDIA N3500」を提供している。紙媒体のセキュリティに備えるため、まずは1台導入してみてはいかがだろうか。
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