• 2007/08/29 掲載

セキュリティ機能を標準装備するカシオのオフィス用プリンタ

カシオのシステム事業。その現在を見る

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企業の大小を問わずPCやネットワーク、プリンタが浸透する一方、情報セキュリティへの関心も高まっている。IT機器が大企業だけのものだった時代とは違い、どんな小さいオフィスでもセキュリティ対策が求められる時代になっているのだ。こうした情勢を背景にカシオは、セキュリティ機能対応のオフィスプリンタのラインナップを展開している。低い投資で導入でき、セキュリティ対策のベースとなる従業員のセキュリティ意識向上をも図ることが可能な、カシオのオフィス用プリンタの機能、そしてカシオのセキュリティへの取り組みについて、カシオ計算機 国内営業統轄部 システム企画部の西田公浩氏に話をうかがった。

【動画】セキュリティ機能を標準装備するカシオのオフィス用プリンタ
小型化と高機能化、セキュリティをキーワードに各業種分野に特化したユニークな製品を提供

カシオ最新プリンタラインナップ
キーワードは「セキュリティ」

【マネジメント】セキュリティ機能を標準装備するカシオのオフィス用プリンタ
カシオ計算機 国内営業統轄部
システム企画部 MP企画室リーダー
西田公浩氏
「カシオがオフィス用プリンタにセキュリティ機能を搭載したのは2001年のことです。それ以来、オフィスのセキュリティの要として活用していただけるよう、長年改良を重ねてきました。」

 最新製品を前に西田氏は、そう説明してくれた。今回実際に紹介してくれたのは中小規模のオフィスで手軽に導入できるSPEEDIA N3500、そして上位機種のSPEEDIA N6100の2機種だ。いずれの機種にも認証印刷やコピーガード印刷などのセキュリティ機能が装備されている。

 認証印刷は、個別の印刷指示にICカードやパスワードによる暗号化を施し、プリンタ本体で指示を行なうまで出力を行なわず待機するという機能だ。印刷指示を行ったユーザ本人がプリンタ本体のある場所に印刷文書を取りに行くまで出力されないため、機密文書を権限のない従業員がうっかり見てしまったり、プリント指示を忘れてプリンタの上に出しっぱなしになってしまったりということがない。認証印刷機能はプリンタ本体に内蔵しているので、認証に必要なICカードリーダやUSBテンキーを接続するだけですぐに利用できる。認証に利用できるICカードの種類も多く、おサイフケータイなど身近なICカードを利用できるのも魅力だ。

 コピーガード印刷とは、コピーすると文字が浮かび上がる特殊な地紋を文書の背景に印刷する機能だ。また、地紋だけではなく、文書の隅に出力したユーザの名前や文書名、出力日時を印刷するID機能も装備されている。これらの機能には、印刷された文書の持ち出しを抑制するだけではなく、機密文書の不必要な印刷を抑制し、印刷された文書の取り扱いを慎重にさせる効果もある。

 こうした機能を普及モデルのN3500にも標準装備しているのは、プリンタという身近な機器を、オフィスのセキュリティ対策の入り口としてもらいたいという思いの表れだと西田氏は語る。

「従業員ひとりひとりのセキュリティ意識が高くなければ、どんなセキュリティ対策も有効にははたらきません。日々利用するプリンタでセキュリティ対策を意識することで、従業員の方のセキュリティ意識も自然と高まっていくでしょう。」

利用しやすくする工夫を施すことで
現実に“使える”セキュリティ機能に

【マネジメント】セキュリティ機能を標準装備するカシオのオフィス用プリンタ
「複写禁止」の文字や印刷日時が浮かび上がる
コピーガード印刷機能
 認証印刷、コピーガード印刷以外のセキュリティ機能についても、紹介していこう。LANを利用してプリンタを共有することがオフィスでは一般的だが、もちろんネットワークにもセキュリティ対策が施されている。あらかじめ指定されたIPアドレスをもつPCからの印刷しか受け付けないよう設定しておけば、ネットワークに不正に接続されたPCや、無線LANなどに不正に入り込んだPCからの印刷を拒否することができる。また、管理権限をもつユーザーを設定しておけば、それ以外のユーザーからの設定変更を無効にすることもできる。セキュリティ機能を強制的に適用するような設定を行った場合に、他のユーザが勝手に設定を変更してセキュリティ機能を利用せずに印刷することはできないようになっているのだ。ネットワーク上だけではなく、プリンタ本体の操作パネルもロックできるようになっているので、本体設定を強制的にリセットされることもない。

 コンプライアンス遵守が叫ばれるなかで注目を集めているログ収集についても、対策は施されている。プリンタ本体にHDDを内蔵することで、プリント指示のログを保存できるのだ。保存できる情報の種類は、印刷指示を行なったユーザ名や日時、印刷名はもちろん、用紙の種類やセキュリティ機能の使用、不使用など、多岐に渡る。インク使用の目安となる印字率なども記録されるので、コストの観点からも利用できるログを収集できる。

 SPEEDIA N3500には、セキュリティ機能を手軽に利用するための工夫も満載されている。そのひとつが、プリンタドライバへの機能の集約だ。何種類ものアプリケーションを必要とする機能では、端末へのアプリケーションインストールやそのバージョン管理など、IT機器管理の負荷が大きくなってしまう。プリンタドライバひとつですべての機能を利用できるようにすることで、そうした導入ハードルを大幅に低くしているのだ。プリンタドライバの画面には「セキュリティ」タブが用意され、ITスキルの高くないユーザでもセキュリティ機能を容易に利用できるよう工夫されている。もちろん、これまでに紹介した機能の多くが標準装備であるということも、セキュリティ機能の利用を手軽にするための対策の一環だ。

コスト削減も意識し
プリンタをセキュリティ対策の入り口に

 カシオは業種や業態別のソリューションを数多く提供していることでも有名だが、そうしたなかにはプリンタのセキュリティ機能と連携するものが少なくない。たとえば人事システムと連携すれば、特定の権限をもつユーザのICカードがなければ印刷できないようにするなどの設定も可能だ。さらに専用APIも提供しており、ログイン時に利用したICカードと同じICカードを使わなければ印刷できない、などの連携ソリューションも実現可能だという。また、このAPIを利用したシステムとの連携も今後増えていく予定になっている。そうしたオフィス全体のセキュリティ対策のベースとして、オフィス全体が共通のセキュリティ意識をもち、取り組んでいくためにも、プリンタのセキュリティ対策は入口としてふさわしいだろう。

 プリンタのセキュリティ対策には、他のポイントへのセキュリティ対策にはない大きな特徴がある。それは、コスト削減と両立できるということだ。セキュリティ対策を施すことで、無駄な印刷を抑制することが可能なのである。新たなコストが発生する対策にはなかなかオフィス一丸となって対応しにくいものだが、プリンタのセキュリティ対策はコスト削減の一環として取り組めるという一面がある。そうした一面に関しても広く知ってもらいたいと、西田氏は語った。

「標準装備で手軽に利用していただき、コスト削減にもつながる。それが、カシオのプリンタセキュリティです。セキュリティ対策は難しく、コストがかかるという認識を変えていきたいですね。」

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