- 2007/09/20 掲載
インターネット銀行「住信SBIネット銀行」開業
代表取締役社長には、田中嘉一氏が就任。株主構成は、住友信託銀行50%、SBIホールディングス50%となっている。事業目標として、3年後に40万口座、預金額7000億円、単年度黒字化を目指す。
SBIイー・トレード証券は、同銀行を所属銀行として銀行代理業の許可を取得したため、銀行代理店としての業務をスタートする。インターネット銀行を所属銀行とする銀行代理業は、同社が初めてとなる。
インターネット銀行の現在の口座数は約450万。インターネット上で金融取引する人口が拡大しており、それらの顧客に向けて、住信SBIネット銀行は、インターネットの利便性を生かしたサービスを展開していく考え。具体的には、同銀行口座と、SBIイー・トレード証券口座の連動、追加保証金等自動振替サービスなどを実施する。また、8通貨を取り扱い、SBIカードを利用している顧客であれば、カードの決済時に米ドルでの決済も可能になる。そのほかに、対面せずに自由な時間に相談できる住宅ローンも取り扱う。
セキュリティには、インターネットと携帯電話を連動させた2経路の認証方式によって本人かどうか照合を行うセキュリティサービス「モバイルキー」を採用。同サービスは、ソフトバンクBBが提供する「SyncLock」を銀行で初めて利用するもの。将来的には、同技術をEコマースへ応用することも検討している。
会見に出席したSBIホールディングス代表取締役執行役員CEO北尾吉孝氏は、新銀行の顧客獲得手段として、(1)イー・トレード証券の年換算利回り0.409%を超える高い利回りの実現、(2)スルガ銀行ソフトバンク支店からの誘導、(3)SBIグループ内各社を通じた多様な口座開設チャネル確保、(4)10月1日から開始する金融分野におけるSNS「SBIマネーワールド」の利用を挙げた。同氏は、「増える預金量を支える運用体制の確立が課題。世界でも極めてユニークな金融コングロマリットが誕生する」とも語った。
代表取締役社長に就任する田中氏は「ネットとリアルを融合させた顧客中心主義を追求した革新的なインターネット専業銀行を目指す」と意気込みを語った。
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