ブレインパッドのECサイト向けレコメンデーションサービス、HMVが第一号で導入

　ブレインパッドは26日、ECサイト向けに推奨商品を自動表示させるレコメンデーションシステム構築サービスを開始すると発表した。

　同サービスは、ブレインパッドの技術とノウハウをベースに、各種プロダクトや独自開発したアルゴリズムをレコメンデーションシステムのモジュールとして活用し、サイトの要望に合わせてシステムを構築するというもの。ユーザーのサイト内行動遷移とともに購買実績を考慮し、サイト上に表示させる推奨商品を高精度に特定することができる。標準モジュールを導入環境に適合させる形式で開発するため、各ECサイト固有の複雑な条件を反映した上で、通常の約半分の開発期間で運用を開始することができる。

　また、同サービスは、行動ターゲティング型サービスで課題となっていた「商品推奨」機能（ロングテール対応）や、商品の入れ替えによる頻繁な「条件設定（変更）の自動化」を図り、より消費者の嗜好に合った高次元の商品提案を実現することを目指したものとなっている。

　同サービスは、HMVジャパンが運営する音楽と映像の商品サイト hmv.co.jp で既に2月より運用されている。HMVジャパン 執行役員 長島欣弘氏は、「システムの導入により、250万点数を越えるCDの推奨を、お客様の過去の購買歴に加えて、閲覧履歴に基づいて実施することが可能となりました。これにより、新譜等の購買歴が十分に蓄積されていないような商品における推奨の精度の向上がなされ、（導入後1ヶ月間で）推奨アイテムのクリック率の大幅な改善が確認されており、今後、販促面でも高い効果を見込んでいます」と語る。