- 2008/10/08 掲載
情報セキュリティ市場は今後も2桁成長、セキュリティ機器ツールが好調
2009年度以降については、前年度比110%程度で推移していくものとみられ、2011年度には4,017億4,200万円と予測している
分野別でみると、機器ツール分野の構成比、ならびに成長率ともに高く、2006年度から2011年度においては、市場全体の65%から70%程度で推移していく見込みだという。
2008年度需要分野構成比は、製造17.2%、一般ユーザー15.2%、公共14.9%、金融・保険13.4%、流通11.4%、通信9.4%、サービス7.1%、医療・福祉6.3%の順となった。
矢野経済研究所では、大企業での需要は一巡、まだ対策が行き届いていない中小企業へと目が向けられはじめていると分析している。
そのため、ベンダー各社は、小規模なネットワーク向けにセキュリティ機器の性能や価格などを見直したサービス・製品をラインナップする動きが活発化しつつあるという。
日本版SOX 法に端を発した内部統制の観点からは、大企業を中心に、ログ管理やエンドポイントセキュリティに関する案件も増加しており、セキュリティ対策は裾野を拡大しつつあり、今後も当該市場は堅調に推移していくものとみている。
課題としては、中小企業におけるセキュリティ対策のコストの問題を指摘。また、PCI DSSなどの明確なセキュリティ対策基準のが浸透することによって、市場全体の活性化につながるのではないかとの見通しを示した。
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