• 2026/04/03 掲載

FBIの内部システムにサイバー攻撃、中国関連ハッカー集団関与か

捜査対象者の通信傍受やインターネット監視のためのシステム

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米連邦捜査局(FBI)の内部ネットワークにおいて、サイバー攻撃によるシステム侵害が発生した。被害を受けたのは外国諜報活動の傍受や通信記録を管理するシステムである。FBIは不審なアクセスを検知して対処を行い、米国議会への報告を実施した。一部報道機関は中国に関連する国家支援ハッカー集団の関与を報じている。
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(画像:ビジネス+IT)
 米連邦捜査局(FBI)の内部ネットワークに不正アクセスが発生し、一部のサーバーが侵害を受けた事実を同局が公式に認めた 。今回のサイバー攻撃の対象となったのは、FBIが捜査対象者の通信傍受やインターネット監視を行うために運用しているシステムである 。被害を受けたシステムには、機密指定はされていないものの法執行上の機微なデータが保管されている。

 具体的には、発信元や着信先の電話番号を記録する「ペンレジスタ」や「トラップ・アンド・トレース」などの法的手続きに基づく監視データ、および捜査対象者の個人を特定できる情報(PII)が含まれる 。これらのデータは、FBIの諜報活動や捜査手法の全容に関わる重要な情報群である 。FBIは2026年2月17日に内部システム上の異常なログを検知し、直ちに調査を開始した。

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【図版付き記事はこちら】FBI内部システムにサイバー攻撃、中国系ハッカー集団関与か?(図版:ビジネス+IT)

   攻撃者は、民間のインターネットサービスプロバイダー(ISP)のインフラストラクチャを悪用する高度な手法を用いて、FBIのネットワークセキュリティ制御を突破した 。実際の侵入は2月の第2週に発生したことが判明している 。FBIは被害を受けたシステム上の不審な活動を特定して対処を完了しており、技術的対応能力をすべて動員して防御措置を講じたとの声明を発表した。

 また、本事案が国家の安全保障インフラに対する重大な侵害案件であるとして、米国議会に対する報告手続きを遂行した 。事件の実行主体について、複数の報道機関は中国の国家支援を受けるハッカー集団の関与を報じている 。過去の通信インフラへの攻撃傾向から「ソルト・タイフーン」と呼ばれる集団の名前も言及されているが 、FBI自身は特定の脅威アクターへの帰属に関する 公式な発表を一切行っていない。

 また、システム内部に保管されていた監視データの外部への持ち出し(情報流出)の有無や、現在進行中のFBIの捜査活動に対する具体的な影響範囲についても、現時点では事実の公開を行っていない 。FBIは引き続きシステムの被害状況の全容解明に向けた内部調査を継続しており、議会に対する正式な調査報告書の提出プロセスが完了した後に、情報セキュリティ対策の強化策も含めた さらなる詳細を開示する方針を示している。

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