- 2026/10/07 07:10 掲載
Okta CEOが語る「AIを縛らず安全に使う」方法、Identityが主役になる理由とは徹底解説
CEOが否定した「AIを縛るか、野放しか」の二択
ID管理大手、米Okta(オクタ)は2026年9月22日から24日まで、米ラスベガスで年次イベント「Oktane 2026」を開催した。基調講演のタイトルは「Secure your agentic future」。CEO兼共同創業者のトッド・マッキノン氏に加え、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、アンソロピック、デル・テクノロジーズのリーダーも登壇した。主役は、もはや質問に答えるだけの生成AIではない。企業のシステムやアプリケーション、データに接続し、人に代わって実際に仕事をこなすAIエージェントである。米ガートナーは、2028年までにFortune 500企業は平均で15万を超えるAIエージェントを使うようになると予測する。2025年時点の1社あたり約15から、桁が4つ増える計算だ。
こうした中、マッキノン氏が示した問題設定は明快だった。「エージェントが価値を生むには、システムへの深く、広く、持続的なアクセスが必要だ。課題は、それを大規模かつ安全に実現することにある」と語り、セキュリティとイノベーションのトレードオフをなくすべきだと訴えた。
つまり、価値あるAIほど多くのシステムに長く入り込む。Oktaで製品・技術担当の社長を務めるリック・スミス氏も「エージェントを強力にするのと同じアクセスが、エージェントを危険にもする」と指摘している。
では、どうすればよいのか。マッキノン氏は「すべてを締め付けるか、すべてに接続させるか。どちらもいい選択ではない」と、多くの企業が陥っている二択そのものを否定した。そのうえで「可視性と制御。それがこの膠着状態を打ち破る方法だ」と述べ、「誰もが安全にAIを使えるよう解放すること」がOktaのビジョンだと強調した。
セキュリティを強めすぎれば、AIの価値まで消える。だからAIの能力を奪うのではなく、必要な仕事をこなせるだけの自由を安全に与える──。一見すると逆説的なこの考え方の軸にOktaが据えたのが、Identity(アイデンティティ)である。しかし、相手は人間ではない。人間でもないAIを、いったいどうやってIdentityで管理するのか。
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