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  • 2009/06/24

【大山くまお氏インタビュー】名言の力を借りて、生きづらい人生をサヴァイヴする (2/2)

ネットにおける名言ブームをどう読むか

 ――ブログなどでも「名言」について書かれているエントリーはたくさんありますが、そういった状況をどうご覧になっていますか?

大山氏■
ブログや名言のまとめサイトって本当に多いですね。名言本もブームと言っていいほどたくさん出ている。編集さんと企画を立てたときは、こんなに出てるとは知らなかったんですけど(笑)。

 それだけ誰かに何かを言ってほしい人が増えているんだと思います。名言って、“知恵のいいとこどり”なんですよ。まさにライフハック的というか。ほんの数行で、人生について大切なことを端的に伝えている。今はみんな忙しいから、たくさんの本を読んでいる時間がない。だからこういう名言集的なものが必要とされているのではないでしょうか。

 あとは、お説教してほしい人が増えているんだと思います。名言って、お説教でもあるんです。まえがきにも書きましたけど、今の時代、親や教師や会社の上司などが若い人たちに自信を持って何かを伝えることが減っていると思う。仕事の乗り切り方や、結婚についてであったり、生き方そのものについてとか。伝える側が自信のある言葉を持っていないというのもあるし、人間関係が希薄になっているからでもある。だからこそ、名言を読みたいという人が増えているのだと思います。

――シチュエーションごとに、『名言力』では多くの名言が紹介・解説されていますが、やはり状況によって「名言」の効果は変化するものでしょうか。

大山氏■
「どうやって友人を作ればいいかわからないとき」とか「孤独だと感じてしまうとき」などのシチュエーションを設定して名言を並べているのですが、やっぱりネガティブな状況に追い込まれているときこそ、名言は役に立つと思います。

 イケイケのときは他人の言葉なんて耳に入ってきませんからね(笑)。誰かのアドバイスを求めたいとき、ガツンと説教されたいときとまったく一緒だと思います。それが他人ではなく、こうした名言になっているだけでしょう。

――読者にはどのように「名言」の力を活用してほしいとお考えですか?

大山氏■
いちばん大切なのは、名言の意味をかみしめて、それをもとに行動に移すことでしょう。それは本の中でも繰り返し語ったことなのですけど、読んだだけじゃ状況は何も変わりません。この本の主役は、名言を言った人ではなくて、あくまで読者なんです。

 あとは、さっきの質問と被る部分でもあるのですが、この本はいろいろなところから名言を切り取っています。昔のエライ人が言ったものだけじゃなくて、どんなところにも心に響く名言ってあるんですよ。だから、この本を読んだら、今度は自分にとっての名言をあらゆる場所から探し出して、自分の座右の銘や大切な名言として心に刻めばいいと思います。雑誌に載っているインタビューとかでもいいし、友達がポロッとこぼした言葉でもいい。それをメモしたら、今度は行動にいかしてみる。それが名言を探し出す力、生きるために使う力、すなわち「名言力」になるんじゃないかと思っています。


●大山くまお
1972年、愛知県生まれ。
映画雑誌や書籍の編集などを経て、現在フリーのライター・編集者。
『東京新聞』『ダ・ヴィンチ』『サイゾー』などでコラムから取材記事まで幅広く執筆を行っている。
ブログ:くまお白書

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