最新のシステム業界の景気動向レポートによれば、最近、国際財務報告基準（IFRS）対応のシステム開発案件が増加しているという。中でも、2010年4月1日以降に始まる事業年度から適用される「セグメント会計」へのシステム対応が、上場企業を中心に行われているとしている。ビーブレイクシステムズでは、今後IFRS 対応に伴うシステム開発案件が増加することを予想する。

　その一方で、新規の開発案件全体でみると、8～9月比で10～11月は減少していると指摘。1つの案件に対して多くの企業が入札し、数社から10社程度の企業で争うことが増えており、業界全体でコスト意識の高まりと、システム投資に向けられる目が厳しくなっているとしている。

　なお、同レポートでは、エンジニアの単価についても言及。景気低迷で、前年比2割減の傾向は変わらず、中でもプロジェクトマネージャやプロジェクトリーダーを必要とする案件がほとんどない状況が続いていると指摘。エンジニアはこれまで以上に即戦力を求められていると感じているという。

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