日産とGEは今後3年間、スマート充電に不可欠な専門技術を共有していく。共同研究を行う分野は、電気自動車(EV)の蓄電機能を活かした家庭およびビルにおける電力需給コントロールと、大規模な電力供給網を利用したEVへの充電の2分野。GEの米ニューヨーク州にあるGEグローバル・リサーチと、米ミシガン州にある日産テクニカルセンター・ノースアメリカを中心に共同研究を進めていく。
GEグローバル・リサーチのシニア・バイス・プレジデント兼所長のマーク・リトル氏は、「EVやプラグインハイブリッド車における技術革新は、スマート充電技術の革命をもたらした。自動車および家庭や職場、送電網の双方におけるスマート充電インフラの実現に向け、今後求められる技術について、GEは日産とともに総合的に検討していく」と述べる。日産の技術開発担当執行役員 豊増俊一氏は、「日産のビジョンは、幅広い産業におけるさまざまなパートナーとの協業を通じた包括的なアプローチにより、ゼロ・エミッションモビリティを実現すること。GEとの共同研究では、家庭・ビルや電力網とEVをより有効に接続し活用する為の新たな知見を与えてくれることを期待している」と語る。