- 2011/07/19 掲載
日本IBMと竹中工務店、“スマートなビル”を実現する新技術を実装 複数ビルの設備機器を統合制御
竹中工務店は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「次世代省エネルギー等建築システム実証事業」を受け、メーカーの異なる空調、照明、各種センサーを統合的に制御し、知的生産性を高め、快適性を保ちつつエネルギー消費を最小化する技術を開発。TAK新砂ビルで実証を行ってきた。
日本IBMは、経済産業省の地域エネルギーマネジメントシステム開発事業で地域エネルギーマネジメントシステムを開発し、北九州スマートコミュニティなどで実証を進め、クラウド上の地域共通プラットフォームで、行政、事業者、住宅などのエネルギーマネジメントをはじめとした種々のサービス基盤の実用化を進めていた。
今回、日本IBMのクラウド上の地域共通プラットフォームと竹中工務店の次世代設備制御システムを接続することに成功。これにより、複数ビル内の多様な設備機器を統合的に制御することが可能となり、たとえば、それぞれの地域の天気や時間帯、使用状況などの条件を自動的に判断し、全国に散在する複数ビル内の空調や照明の一元的な制御ができるようになる。
また、新技術はJavaのサービスプラットフォームを定義するOSGi(OSGi Alliance: Open Services Gateway initiative)に基づいたオープンな仕様を採用。どのビルにも適用可能な制御システムの開発が可能になるという。制御システム追加や更新も容易で、エネルギー管理をはじめ、セキュリティー管理など、さまざまなサービスの高度化・多様化やコストの削減を推進できるとしている。
竹中工務店は、今後建築される次世代型オフィスビルのあるべき姿として、TAK新砂ビルで実装したシステムを提案。日本IBMは、今回のシステムで利用した地域エネルギーマネジメントシステムの構築サービス提供を推進していくという。
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