• 2011/09/12 掲載

NEC、高い拡張性を低コストで実現するサーバとストレージのネットワーク統合技術を開発 大規模データセンターで利用可能

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NECは12日、高い拡張性を低コストで実現する、大規模データセンターで利用可能なサーバとストレージのネットワーク統合技術を開発したと発表した。
 日本電気(NEC)は、高い拡張性を低コストで実現する、大規模データセンターで利用可能なサーバとストレージのネットワーク統合技術を開発した。

 昨今、クラウドコンピューティングの進展に伴うデータセンターの大規模化により、サーバの仮想化やストレージのネットワーク化(SAN)が進んでいる。これにより、ネットワーク構成の複雑化、保守運用管理者の作業の増大、コスト増大、などの課題が顕在化している。
 これらを解決するため、サーバをつなぐLANやストレージをつなぐSANの接続インターフェイスを統合する「I/O統合」が進められている。これにより、敷設ケーブルを削減し、ネットワーク機器の構成を簡単にすることで、機器コスト・運用コストを削減するとともに、消費電力を抑える取り組みが行われている。

 しかし、現在のI/O統合技術の一つであるFCoE(注)のネットワークでは、専用のFCoEスイッチに負荷が集中するため、大規模なデータセンターへの適用が困難だった。また、イーサネット上で発生するデータのロスを防ぐために専用のスイッチが必要となり、従来のスイッチが使えない課題があった。

 開発した技術は、FCoEネットワークにおけるデータ転送と管理制御を分離して処理するとともに、サーバとネットワークの接続インターフェイス部分にデータロスを防ぐ機能を搭載したもの。これにより、データセンター事業者は、既存のスイッチなどを利用して、短期間・低コストにデータセンターのネットワークを構築することができる。

 このたびNECが開発した技術の特長は次のとおり。

■1.FCoEのデータ転送と管理制御を分離して処理
 FCoE上で行われるデータ転送処理と管理制御処理を分離する技術を開発。管理制御処理をソフトウェアにて実現し、データ転送処理は従来のイーサネットスイッチを利用。これにより、性能のボトルネックと同時にコスト高となっていたFCoEスイッチを使用することなく、データセンターの規模に応じた柔軟な構成を低コストに実現可能。

■2.ネットワークインターフェイス部分で高度なデータ転送を実現
 サーバとストレージのネットワークインターフェイス部分に、データロスを防ぐための順序制御、再送制御を行う機構を新たに開発し搭載。これにより、FCoEに必要なデータロス防止機能を搭載した専用イーサネットスイッチが不要になり、既存の安価なスイッチでFCoEを実現。


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