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- 2011/10/31 掲載
元資生堂 執行役員の東久保氏が語る、知られざる化粧品ビジネス ~資生堂が目論む新展開
国士舘大学 講義「現代の産業と企業」レポート
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特殊用途から一般用途へ、化粧の歴史は「時代の鏡」
化粧品産業の市場は非常に巨大だ。その規模はワールドワイドで23兆円、日本国内市場で1兆2000億円から1兆3000億円にものぼる。世界の中で最も大きいマーケットは米国、ついで日本、中国となっているが、近々に中国が日本を追い抜くことは明らかだという。日本国内では少子高齢化による需要減と、不況による低価格志向といった構造的な問題により、マーケットは次第にシュリンクしつつある。その一方で、新興国の中間層の形成による需要は大きな伸びを見せている。従って日本は、ほかの産業と同様に、この分野でもグローバル戦略を推進していく必要があるだろう。16世紀になると香水が持てはやされ、ルネッサンス期にはイタリアを中心に化粧法が確立。そして18世紀には白粉・頬紅・口紅による「健康美」を意識した化粧法へ変化したという。オーデコロンなどの香水文化も開花した。19世紀、20世紀に入ると、これまでの濃厚な化粧は廃れ、一般女性の社会進出もあいまって、小麦色の肌が健康美のベースとなる。化粧が大衆化し、よりグローバルなものになり、現在に至っているという。東久保氏はヨーロッパ以外に、中国や日本の化粧の歴史についても紹介し、化粧には国や地域別にさまざまな違いがあることを指摘した。
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