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  • 2011/11/30

ソーシャルメディア革新(1):“ソーシャルメディアの鉄人”が消費を変える

コミュニケーションが変わる、消費が変わる

利用者が8億人を超えたといわれるFacebook。人口だけで考えれば、中国、インドに次ぐ世界第3位の国家とみなすことさえできる規模に急成長した。電気/水道/ガスのライフラインに加えて、ITやインターネットも社会インフラになったといわれて久しいが、今やソーシャルメディアも1つのインフラといえる状況だ。本連載ではソーシャルメディアによって、何がどう変わるのかを追う。第1回は、ソーシャルメディアによって消費者同士のコミュニケーションがどのような変化したのかについて、野村総合研究所(以下NRI)の光谷好貴氏の解説を紹介する。

執筆:レッドオウル 西山 毅

執筆:レッドオウル 西山 毅

レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama

今後、企業の広告塔となり得る“ソーシャルメディアの鉄人”

 まずはじめにTwitter/mixi/Facebook各々の利用者数だが、NRIが“国内15歳以上のPC保有者で、直近1年間に各ソーシャルメディアに対して閲覧もしくは書き込みを行っている人”を対象に行ったアンケート調査の結果によれば、Twitterが約2000万人、mixiが約2100万人、Facebookが約970万人で、これら3つの利用者合計から重複を除いたユニークユーザー数は約3200万人になるという。

「この3200万人という数字は、15歳以上のPCネットユーザー 7300万人(注1)の43.8%に相当するもので、最大まで拡大した場合のポテンシャルは約6000万人、対PCネットユーザー普及率は82.2%にも上る」(野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部 コンサルタント 光谷好貴氏)

 またTwitter/mixi/Facebookのすべてを使っているユーザー数は422万人で、光谷氏は彼らを“ソーシャルメディアの鉄人”と定義する。そして、彼らが情報取得/情報発信/フィードバックの各フェーズにおいて、鉄人と鉄人以外でどのような差があるのかを明らかにした。

 まず情報取得について、TVを情報源として利用する人の割合は、鉄人とそれ以外でも大差はない。一方SNSや、Twitterなどのマイクロブログを情報源として利用する人の割合は、両者の間に約16~18ポイントもの開きがあった。

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図1 ソーシャルメディアの鉄人と鉄人以外:情報源の比較
(出典:野村総合研究所,2011)

 次に情報発信については、鉄人と鉄人以外で、発信している情報の内容にそれほど大きな差は見られないという。ともに発信情報の約7割が自分の近況や身近な出来事、残りの約3割が関心のある製品/お店/サービス/アーティストなどで、情報発信のテーマについても、レジャー/旅行、外食、CD/映画/雑誌/書籍が共に上位を占めている。

「ただしすべてのテーマに関して情報発信を行っている割合が高いのは鉄人。他の調査でも、鉄人は色々な場への書き込み数が非常に多い傾向がある」(光谷氏)

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図2 ソーシャルメディアの鉄人と鉄人以外:情報発信テーマの比較
(出典:野村総合研究所,2011)

 そして情報発信をした結果、どのようなことを感じているのかという点について、両者の差が大きいところを3つ挙げると、“情報が伝わる・拡散するスピードが早くなった”、“情報が1度に多くの友人・知人に広がった”、“これまで発信しなかった情報を発信するようになり、発信量が増えた”という各項目で、鉄人のほうが約12~16ポイントも実感している比率が高いという結果になっている

「企業の視点から見れば、鉄人は自社の“広告塔”になり得る人たちではないか。こうした人たちをうまく味方に付けることが、今後、企業がソーシャルメディアを活用する際の大きな鍵になると考えられる」(光谷氏)

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図3 ソーシャルメディアの鉄人と鉄人以外:コミュニケーションの変化を感じる項目の比較
(出典:野村総合研究所,2011)


【次ページ】既存のコミュニケーション手段を代替し始めたソーシャルメディア

注釈
注1 総務省「通信利用動向調査」および「人口推計」からNRIが推計

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