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  • 2014/07/18 掲載

Hadoop創始者ダグ・カッティング氏が語る「データの未来」

Hadoop Conference Japan 2014

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7月8日に開催されたHadoopに関する国内最大のイベント、「Hadoop Conference Japan 2014」には、Hadoop創始者のダグ・カッティング(Doug Cutting)氏が来日、基調講演「データの未来」に登壇しました。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 Cutting氏はデータの重要性の高まり、オープンソースソフトウェアがソフトウェア市場で勝ち残ると指摘し、Hadoopはビッグデータのプラットフォームとしてさらに進化し唯一の存在になるだろうとの予想を披露しました。

 Cutting氏の講演をダイジェストで紹介します。

データの未来

 Hadoop創始者でClouderaチーフアーキテクト Doug Cutting氏。

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 私はとてもラッキーだった。開発に関わったいくつかのオープンソースは成功し、みんなからは私には未来が分かると思われている。

 実際に未来を知ることなどできないが、事実を元に予測することはできる。ロケットならどれだけのスピードでどこへ向かっているかが分かれば、着地点が分かる。そのように、事実を集めてそれを基に考え、複数の視点から見ることでデータの世界がどこへ向かっていくのか予想しよう。

 それにはまずムーアの法則から始めるのがいいと思う。

 この50年以上、コンピュータの発展は劇的であり、プロセッサ、ストレージ、メモリ、ネットワーキングなどのすべてが爆発的に安く、高性能になっている。システムを構築するテクノロジーが変われば、システムそのものも根本的に変わっていくだろう。

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 そこで予想できるのは、将来、システムはさらに大量のデータを処理できるようになるということだ。

 コンピュータが安くなるにつれ、自動車やポケットの中などあらゆる場所で使われるようになった。産業や社会のあらゆる部分でデータが使われるようになり、データを分析することでものごとをより理解し、改善につなげられる。企業は競合に勝つためにデータを活用するようになってきた。データの重要性は高まっていくだろう。

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 そしてデータ分析にはハードウェアとともにソフトウェアが必要だ。

 私たちはオープンソースという開発手法のソフトウェアを見てきた。そしてオープンソースのソフトウェアが成功してきた。例えばLinuxはもっともポピュラーなOSになったし、AndroidはモバイルOSとして普及し、Apacheはもっともよく使われるWebサーバだ。

 企業がビジネスの基盤にテクノロジーを採用するとき、そのテクノロジーを誰かがコントロールしているのはビジネス上のリスクになると考え、だからオープンソースを使うようになってきた。もう誰もプロプライエタリなテクノロジーを使わなくなるのではないかと私は考えている。

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 私の予想だが、プラットフォームのテクノロジー、とりわけデータの分野はオープンソースが主流になるだろう。

【次ページ】 Hadoopの改善は続いていく

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