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  • 2016/03/14

バレンタイン、ホワイトデー市場規模縮小 ボルテージはそれでも恋愛ビジネスで儲ける

2月14日のバレンタインデーからすでに1カ月が経過したが、「ホワイトデーのお返しに困った…」と感じている男性はそんなに多くないかもしれない。それもそのはず、ハロウィンの人気に反比例するように、ここ数年はバレンタインデーとホワイトデーの市場規模は大きく縮小しているのだ。恋愛をビジネスにつなげるにはどうすれば良いのか? ボルテージの恋愛ドラマアプリヒット術や、恋愛とビジネス成功を結び付けるヒントを紹介しよう。

中森 勇人

中森 勇人


中森勇人(なかもりゆうと)
経済ジャーナリスト・作家/ 三重県知事関東地区サポーター。1964年神戸生まれ。大手金属メーカーに勤務の傍らジャーナリストとして出版執筆を行う。独立後は関西商法の研究を重ね、新聞雑誌、TVなどで独自の意見を発信する。
著書に『SEとして生き抜くワザ』(日本能率協会)、『関西商魂』(SBクリエイティブ)、『選客商売』(TWJ)、心が折れそうなビジネスマンが読む本 (ソフトバンク新書)などがある。
TKC「戦略経営者」、日刊ゲンダイ(ビジネス面)、東京スポーツ(サラリーマン特集)などレギュラー連載多数。儲かるビジネスをテーマに全国で講演活動を展開中。近著は「アイデアは∞関西商法に学ぶ商売繁盛のヒント(TKC出版)。

公式サイト  http://www002.upp.so-net.ne.jp/u_nakamori/

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バレンタインデー、ホワイトデーは市場縮小傾向だが…

ホワイトデー市場は大幅に縮小、恋愛ビジネスは時代遅れか?

 日本記念日協会の発表では、2006年時点でバレンタインが1,300億円、ホワイトデーは1,200億円もの経済効果を及ぼしていた。2014年にはバレンタインデー市場は約1,080億円、ホワイトデーは約730億円と、どちらも大きく市場規模が縮小している。その一方で、同じく日本記念日協会が発表した2015年のハロウィン市場は1,220億円と、ハロウィンがホワイトデーやバレンタインデーを上回っている。

 バレンタインデーが爆発的な人気になったのは1960年に入ってから。森永製菓が大々的に新聞広告を打ち、徐々に認知度が上がってきた。ホワイトデーは1977年、福岡の菓子店、石村萬盛堂が「お返しにマシュマロを贈ろう」という企画をはじめたのが発祥とされる。どちらも恋愛の力を使ってビジネス拡大を狙ったものだが、近年は少し元気がないようだ。

 とはいえ、恋愛ビジネス全体が不調かと言えばそうでもない。スマホ向けアプリの開発を手掛ける東証一部上場企業のボルテージは、1999年の創業以来、女性のための恋愛シミュレーションゲーム「恋愛ドラマアプリ」を販売し業績を伸ばしてきた。今では女性ユーザーを中心に累計で4,000万人、年間300万人がゲームを楽しむ。年商も100億円を突破したのだという。

ボルテージの恋愛ドラマアプリヒット術

 ヒットする恋愛ドラマアプリを生み出すカギはいったいどこにあるのか。そこには、恋愛ドラマアプリを世に送り出す20代を中心とした若手女性社員の存在があった。女性社員のエンジニアは「自分の考えたストーリーが配信されることやキャラクターを生み出し、育てていくことにやりがいを感じています」と話し、ユーザーに愛される恋愛ドラマアプリを世に出すことにモチベーションを感じている。

 また、別の女性社員は「若い女性の方が、プロットが通りやすいと思います。プロット会議では『どんな男性キャラにどんなことをされたいのか、どんなシーンでときめくか』などを真剣に話し合い、組み立てていきます。可愛いデザインやアバターを考えているときは時間を忘れちゃいます」と楽しそうに話す。等身大の恋愛を描くことがヒット作を生み出す秘訣だと言えるだろう。

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恋愛ドラマアプリで日常のときめきを提供しているボルテージ
(出典:ボルテージ プレスリリース)

 主役である女性が活躍する環境も整っている。産休や育休はもとより、生理休暇や時短勤務も可能。管理職への登用にも積極的で部長職、年収800万円越えの女性社員もいるのだという。女性上司の下で働くイケメンの男性スタッフ。そんなシチュエーションでの妄想恋愛といったストーリー展開も現実味を帯びてくる。

 イケメンとの恋愛を成就させるために早くドラマを進めたいというユーザーに対して、一日一話しか進めないという「切ない」仕組みも人気に拍車をかける要因となっているのだという。

 コンサートや演劇を見るためのエンタメ早退や、恵比寿の高級レストランでの交流会、自由な時間を過ごせるクオーターに一度の一斉休業など、新しいステージを創り出すための福利厚生も事欠かない。若手社員の登用、働きやすい環境、アイデアを生み出すためのユニークな福利厚生。この3つが、ボルテージの恋愛ドラマアプリがヒットしたポイントかもしれない。

【次ページ】恋愛の「切なさ」がビジネス成功のポイントに?

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