[３日 ロイター] - 暗号資産（仮想通貨）ブローカーのジェネシスとその親会社デジタル・カレンシー・グループ（ＤＣＧ）は、ウィンクルボス兄弟が創業した暗号資産交換業ジェミニの顧客に９億ドルの債務を負っている。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が３日に報じた。

報道によると、先月の暗号資産交換業大手ＦＴＸの経営破綻でジェネシスの経営が危機に陥ったことを受け、ジェミニは資金の回収に動いているという。

ＤＣＧはブローカーのジェネシス・トレーディングを傘下に持ち、ジェネシスの融資子会社ジェネシス・グローバル・キャピタルに対し５億７５００万ドルの負債を抱えている。ＤＣＧのバリー・シルバート最高経営責任者（ＣＥＯ）が先月、株主に明らかにしていた。

ジェミニはジェネシスと暗号資産の貸付事業で提携している。ＦＴによると、ジェミニはジェネシスおよびＤＣＧから資金を回収するために債権者委員会を設置した。