- 2022/12/05 掲載
日経平均は小反発、強弱材料が混在し一進一退
日経平均は軟調にスタートした。すぐに切り返しプラスに浮上したが長続きせず、前週終値を挟んだ値動きとなった。
為替の円高進行が嫌気され、輸送用機器などの輸出関連は上値が抑えられた。一方、中国でコロナ対策の行動制限を緩和する動きが材料視され、機械や化粧品など中国関連と目される銘柄群の一角がしっかりだった。
市場では「米金利の動きが鈍く、物色面では短期的なリバーサルの色彩が強い。(来週の)米消費者物価指数(CPI)に関心が向かっており、目先は踊り場になりそうだ」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との声が聞かれた。
前週末に発表された11月の米雇用統計は市場予想を上回る内容で、米国の労働市場の堅調さが示されたが「相場の方向性を示す決め手にはならなかった」(国内証券のストラテジスト)との受け止めが聞かれた。
ファーストリテイリングの上昇が指数に約86円プラス寄与。一方、東京エレクトロンの下落で約21円下押しされた。TOPIXグロース指数の0.17%安に対し、同バリュー指数は0.46%安だった。
TOPIXは0.31%安の1947.9ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.31%安の1002.31ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は2兆6402億6900万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や鉱業、空運業など9業種で、値下がりは海運業や電気・ガス業、水産・農林業など24業種だった。
ファナックや資生堂が大幅高。オムロンも買われた。一方、川崎汽船が大幅安。日立製作所やトヨタ自動車は軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが616銘柄(33%)、値下がりは1136銘柄(61%)、変わらずは84銘柄(4%)だった。
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