- 2022/12/14 掲載
米国株式市場=続伸、CPI鈍化で FOMCなお警戒
米労働省がこの日発表した11月のCPIは前年比伸び率が7.1%と10月の7.7%から鈍化し、2021年12月以降で最小となった。
これを受けてS&P総合500種は序盤の取引で一時2.76%上昇し、3カ月ぶり高値を付けた。
FRBが利上げ幅を縮小し引き締めペースを落とすとの期待から米国債利回りが低下し、金利に敏感なS&P500グロース指数は1.18%、不動産指数は2.04%、それぞれ上昇。不動産指数の上昇率は2週間ぶりの大きさで、主要11セクターで最大となった。
ただ、14日のFOMC声明発表を控えて株価は上げ幅を縮小した。
アルビオン・フィナンシャル・グループの最高投資責任者、ジェーソン・ウェア氏は「CPIが再び予想を下回り、鈍化が続いていることが示されたのを受けて当初買いが入ったが、その後は再評価する流れになった。パウエルFRB議長が明日、冷や水を浴びせるのではないかとの警戒感が広がった」と述べた。
エネルギー株は1.77%高。CPI統計を受けてドルが下落し、原油価格が上昇した。
個別銘柄ではモデルナが19.63%急伸。同社とメルクは、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を活用したがんワクチンに関する中期臨床試験で、皮膚がんの一種であるメラノーマ(黒色腫)治療で有効性が示されたと発表した。メルクは1.78%高。
画像共有サービスのピンタレストも11.90%上昇。パイパー・サンドラーが投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.83対1の比率で上回った。ナスダックでも1.49対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34108.64 +103.60 +0.30 34268.44 34712.28 33890.88
前営業日終値 34005.04
ナスダック総合 11256.81 +113.08 +1.01 11542.84 11571.64 11160.54
前営業日終値 11143.74
S&P総合500種 4019.65 +29.09 +0.73 4069.38 4100.96 3993.03
前営業日終値 3990.56
ダウ輸送株20種 14191.91 +11.87 +0.08
ダウ公共株15種 997.14 +2.98 +0.30
フィラデルフィア半導体 2821.53 +42.32 +1.52
VIX指数 22.55 -2.45 -9.80
S&P一般消費財 1085.93 +2.14 +0.20
S&P素材 519.21 +6.89 +1.34
S&P工業 853.02 +3.03 +0.36
S&P主要消費財 796.01 -1.33 -0.17
S&P金融 581.26 +1.71 +0.29
S&P不動産 246.59 +4.93 +2.04
S&Pエネルギー 656.54 +11.42 +1.77
S&Pヘルスケア 1626.30 +4.45 +0.27
S&P通信サービス 168.16 +2.81 +1.70
S&P情報技術 2357.99 +26.61 +1.14
S&P公益事業 367.00 +1.15 +0.32
NYSE出来高 12.51億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28000 + 110 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27970 + 80 大阪比
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