米フェデックス、コスト削減加速を発表　株価上昇

[２０日 ロイター] - 米宅配大手フェデックスは２０日、需要減少に先手を打つため１０億ドルの追加コスト削減を行い、積極的な節減を加速すると発表した。

第２・四半期（９─１１月）の利益が市場予想を上回ったことも好感し、株価は引け後の時間外取引で３．７％上昇した。

フェデックスは航空機の駐機やオフィス閉鎖、地方での日曜配達停止、貨物部門従業員の一時帰休などを通じて今年度に３７億ドルのコスト削減を行う計画。

ラジ・スブラマニアム最高経営責任者（ＣＥＯ）は、軟調な需要環境がなお続いていると説明した上で、コスト削減が奏功して第２・四半期利益は予想を上回ったとした。

第２・四半期の調整後利益は８億１５００万ドル（１株当たり３．１８ドル）と、前年同期の１３億ドル（同４．８３ドル）から減少したものの、金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリストの１株利益予想を０．３６ドル上回った。

売上高は２２８億ドルで、アナリスト予想の２３７億４０００万ドルを下回った。

２０２３年度の１株利益見通しは１３─１４ドル。アナリスト予想は１４．０８ドル。