- 2023/01/07 掲載
FRB、労働市場軟化に伴い複雑な選択に直面=カンザスシティー連銀総裁
イベントで「インフレ率の2%回帰に向けどの程度の追加引き締めが必要かは、依然としてFRBの審議の重要な側面だ」と指摘。財価格が下がり始めた一方で、サービス価格は労働市場の逼迫に支えられ引き続き上昇しているとし、「インフレと雇用のトレードオフがより明らかになるにつれ、政策当局者はより複雑な選択と難しいコミュニケーションに直面することは間違いない」とした。
また「インフレ率が目標の2%を超える状態が長く続けば続くほど、インフレ率の上昇が労働者、生産者、消費者の期待に組み込まれる可能性が高くなる」とし、定着したインフレへの対応には非常にコストがかかると言及。昨年のFRBによる利上げはインフレ対策への決意を示したとした一方、「FRBが政策決定において、労働市場の軟化に比べてインフレをいかに重視しているかを、国民や市場が評価し始めれば、政策の行方をめぐる不確実性が高まる可能性がある」とした。
ジョージ総裁は今月末に退任する。
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