- 2023/01/07 掲載
洋上風力拡大に意欲=新産業興し地域活性化―中西三菱商事社長
三菱商事の中西勝也社長は6日までにインタビューに応じ、再生可能エネルギー普及の切り札と期待される洋上風力発電について「競争力を持ってやっていく」と述べ、事業拡大に意欲を示した。同時に、「地域が元気でないと日本経済が駄目になる」とし、風力発電の実施地域などで新たな産業を興し、地域を活性化する方針を強調した。
三菱商事は2021年末、政府公募で秋田、千葉両県沖3海域の洋上風力発電事業者に選ばれた。昨年末には新たに新潟県沖など4区域で公募が始まっており、将来も複数の海域で洋上風力発電の入札が続く見通し。中西氏は4区域への応募については明言しなかったが、今後とも積極的な姿勢で臨むという。
中西氏は、「再エネは地域分散型電源。各地域の特色を生かした産業を興す」と説明。新たに興す産業について、「再エネで余った電気で水素ができ、その水素で(環境負荷の少ない)衣料品などの素材をつくる」などと例示した。地元企業とは電力供給を通じ、「一緒に街を良くし、人を増やすという好循環をつくる」との考えだ。
一方、業績が伸び悩む子会社のローソンについて、「(他の事業と同様に)三菱商事の役割が終わったら子会社である必要はない。いずれ結論を出す」と述べ、状況次第で出資を見直す可能性があることを示唆した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える三菱商事の中西勝也社長=2022年12月22日、東京都千代田区
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