- 2023/01/12 掲載
米国株式市場=続伸、インフレ緩和期待で
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種とナスダック総合が1%超上昇して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、インフレ緩和により連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速する余地を確保するとの期待から買いが優勢となった。
ロイターがまとめた市場予想では、12月のCPIは伸び率が6.5%と、11月の7.1%から鈍化すると見込まれている。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「投資家は、昨年のどの時点よりも利上げ停止が近づいていると期待している」と指摘。利上げ停止は市場に好感されるだろうとした。
S&P500業種別指数では不動産と一般消費財の好調が目立った。マイクロソフトやアマゾンなど大型グロース(成長)株も買いを集め、S&P500の上昇に大きく寄与した。
米株はこのところ、利上げ減速期待で堅調となっている。ただ、一部のFRB当局者からはインフレ抑制に向け利上げの手綱を緩めるべきではないとの認識をにじませる発言が出ている。
CPI統計に加え、今週始まる米大手銀行の第4・四半期決算発表も注目されている。金融引き締めによるリセッション(景気後退)リスクの高まりを背景に減益が見込まれている。
ゴールドマン・サックスは2%上昇。関係筋によると、抜本的なコスト削減に向け11日に人員削減を開始した。
米生活雑貨販売ベッド・バス・アンド・ビヨンドは68.6%急伸。四半期決算は不調な内容だったが、買収のターゲットになるとの観測が一部で出ている。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.78対1の比率で上回った。ナスダックでも2.55対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は114億2000万株。直近20営業日の平均は110億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33973.01 +268.91 +0.80 33754.03 33974.69 33711.04
前営業日終値 33704.10
ナスダック総合 10931.67 +189.04 +1.76 10794.99 10932.44 10762.73
前営業日終値 10742.63
S&P総合500種 3969.61 +50.36 +1.28 3932.35 3970.07 3928.54
前営業日終値 3919.25
ダウ輸送株20種 14304.24 +248.65 +1.77
ダウ公共株15種 1002.11 +10.63 +1.07
フィラデルフィア半導体 2755.36 +34.08 +1.25
VIX指数 21.09 +0.51 +2.48
S&P一般消費財 1075.02 +28.05 +2.68
S&P素材 522.98 +8.28 +1.61
S&P工業 863.19 +8.19 +0.96
S&P主要消費財 783.83 +0.50 +0.06
S&P金融 595.06 +5.07 +0.86
S&P不動産 247.43 +8.60 +3.60
S&Pエネルギー 676.61 +2.40 +0.36
S&Pヘルスケア 1578.26 +9.02 +0.57
S&P通信サービス 169.64 +2.24 +1.34
S&P情報技術 2252.98 +38.85 +1.75
S&P公益事業 366.58 +3.12 +0.86
NYSE出来高 9.06億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26550 + 140 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26525 + 115 大阪比
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