- 2023/01/12 掲載
中国CPI、12月は前年比+1.8%に加速 PPI3カ月連続下落
22年通年のCPI伸び率は2.0%となった。政府目標は3%前後だった。
12月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.7%下落。下落幅は前月の1.3%から縮小したものの3カ月連続のマイナスとなった。エコノミスト予想は0.1%下落だった。
22年通年のPPIは4.1%上昇だった。
中国経済は昨年、厳格な新型コロナウイルス対策と世界的な需要低迷の影響を受けた。当局は先月、ゼロコロナ政策を事実上打ち切った。その結果、感染は拡大し、消費活動が鈍化、生産にも影響が出た。
世界銀行は10日公表した最新の世界経済見通しで、2022年の中国経済成長率は2.7%と、20年の2.2%に続き70年代半ば以降で2番目に低い水準になったと明らかにした。
23年には4.3%に回復すると予測。ただ、新型コロナ禍による混乱の深刻さと外需の弱まりで22年6月予測を0.9%ポイント下回っている。
商務省は先週、消費を後押しするための政策を検討・実施し、コロナの感染拡大抑制と予防対策を最適化することで消費需要が徐々に回復するとの見方を示した。
巨額債務問題を抱える不動産部門は依然として経済成長の足かせとなっているが、政府による支援措置とコロナ規制緩和により、住宅販売ペースの鈍化は緩やかになると予想されている。
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