- 2023/01/12 掲載
午前の日経平均は小幅続伸、強弱材料混在で方向感欠く
前日の米市場で主要3指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、日経平均は寄り付きから70円高としっかりとスタートした。指数寄与度の大きい銘柄群が堅調で、日経平均は一時、100円超高まで上げ幅を広げた。ただ、上昇一服後は徐々に値を消し、前場終盤にかけては前日の終値近辺で一進一退となった。
物色動向としては「内外需などの方向感はみられず、米CPI公表を前に循環的な動きとなっている」(野村証券のストラテジスト・澤田麻希氏)との指摘があった。
米金融引き締めの長期化懸念が後退して、日経平均は前営業日までに4営業日で700円以上上昇していたこともあり、「ポジション調整の動きが出やすく、上値は重い」(澤田氏)という。
また、12日付読売新聞は、日銀が17─18日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じ、日銀の金融政策修正の思惑が相場の重しになっているとの見方も聞かれた。
TOPIXは0.34%高の1907.73ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4685億4900万円だった。東証33業種では、銀行業、非鉄金属、鉄鋼など18業種が値上がりした。半面、その他製品、陸運業、空運業など15業種は値下がりした。
個別では、前日に業績見通しの上方修正を発表したタマホームが12%超高と堅調に推移。東証プライム市場の値上がり率トップとなった。
日銀の金融政策修正の思惑で銀行株も買われた。みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループはそれぞれ昨年来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが759銘柄(41%)、値下がりが969銘柄(52%)、変わらずが109銘柄(5%)だった。
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