- 2023/01/12 掲載
北京証取の上場予定企業、最低公開価格の引き下げ相次ぐ
中国株は景気回復への期待から最近急騰しているが、約1年前に中小企業向けの市場として設立された北京証券取引所の株価は依然低迷。
新型コロナウイルスで打撃を受けた企業が投資家を集めるため、最低公開価格の引き下げに動いている。
過去1カ月で20社近くが最低公開価格を引き下げた。一部の投資家の間では、今後も市場原理に基づく価格設定が増えるとの見方が出ている。
北京証券取引所は、上海・深セン証券取引所とは異なり、既存の株主の利益を守るため、最低公開価格の設定を義務付けている。
グリーンテック企業のPolygreeは、最低公開価格を64%引き下げ、純資産価格の1株5.79元とした。同社は新型コロナ流行で2022年上期決算が50%近い減益となった。
ワイヤレス・ソリューションのLierdaも、最低公開価格を約80%引き下げ、純資産価格に近い1株1.72元とした。同社の22年決算は新型コロナ流行などの影響で30.9%の減益となった。
北京証券取引所のBSE50指数の株価収益率(PER)は21倍。これに対し、上海証券取引所の科創板(スター・マーケット)のPERは45倍、深セン証券取引所の創業板(チャイネクスト)は39倍。
NSキャピタルの創業者は「北京証券取引所の投資家にとっては、本当に良いニュースだ。公開価格が下がれば(取引開始後に)利益を確保できる余地が増える」と述べた。
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