• 2023/01/13 掲載

米利上げ幅0.25%に減速する用意ある=フィラデルフィア連銀総裁

ロイター

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[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は12日、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向け一段と利上げを行う必要があるものの、昨年と比べペースを大幅に減速させることが可能との認識を示した。

同総裁は講演で「今年もあと数回は利上げを行うだろうが、一度に75ベーシスポイント(bp)の利上げを行う時代は確実に終わったと思う。今後は25bpの利上げが適切だろう」と述べた。

また、利上げにいったん歯止めがかかると、金利はしばらくその水準に留まると指摘。「今年のある時点で、政策金利は十分に制限的なものになり、金融政策の効果を浸透させるため金利水準を維持することになると思う」とした。

同総裁は今年、米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つ。

ハーカー総裁はFRBによる利上げの最終局面が視野に入ってきたとし、「政策金利を5%超にする必要があると主張してきたが、5%を大幅に上回る必要はないと思う」と述べた。

今年の米経済の動向については明るい見通しを示し、全体的な経済活動は控えめになるものの、景気後退は予想していないとした。また、今年の国内総生産(GDP)は1%増になるとの見通しも示した。

ハーカー総裁は「心強いのは、われわれが金利を引き上げ、インフレが冷え込む兆しが見えているにもかかわらず、米経済が全体として比較的健全な状態を保っていることだ」と語った。

雇用面では「労働市場が素晴らしい状態を保っていることが何より喜ばしい」とし、失業率については、現在の3.5%から今年は4.5%に上昇し、その後2─3年で4%に戻ると予想した。

さらにインフレのピークは過ぎたとの認識を示し、その証拠として12日に発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)に言及。今年のコアインフレ率は3.5%程度になり、2025年にはFRBのインフレ目標に到達すると述べた。

米労働省が12日発表した昨年12月のCPI(季節調整済み)は前月比で0.1%下落と、予想に反し下げに転じた。下落は2020年5月以来2年半超ぶり。11月は0.1%上昇していた。ガソリンなどの価格が下落し、インフレが持続的に鈍化している傾向を示した。

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