• 2023/01/14 掲載

市場で高まる追加修正観測=長期金利、日銀の上限突破―国債買い入れ、最大の5兆円

時事通信社

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市場で昨年12月に続く日銀の金融政策の修正観測が高まっている。長期金利は13日、日銀が昨年12月に引き上げた0.5%の変動許容幅の上限を突破するなど上昇圧力が鮮明化。日銀が17、18日に開く金融政策決定会合を控え、緩和策の縮小に向かうとみた投資家が債券売りを強めているためだ。日銀は金利上昇を抑え込もうと躍起になっているが、長期金利を操作する現在の政策は行き詰まりの様相を呈している。

13日の東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、0.545%に上昇(債券価格は下落)。2015年6月以来、約7年7カ月ぶりの高水準を付けた。

これに対し、日銀は0.5%の利回りで10年物国債を無制限に購入する「指し値オペ」に加え、臨時の国債買い入れを断続的に実施。1日当たり最大となる約5兆円の国債を買い入れ、市場の投機的な債券売りをけん制した。しかし、長期金利はその後も0.5%の上限に張り付いた状態のまま。日銀は16日も臨時の国債買い入れを実施すると予告するなど防戦に追われている。

日銀の黒田東彦総裁は先月の政策修正後の記者会見で「金融緩和の持続性を高めた」と言及したが、市場では長期金利の上限の再引き上げ観測が台頭している。元日銀理事の門間一夫みずほリサーチ&テクノロジーズ・エグゼクティブエコノミストは、日銀の金融政策の枠組み転換が必要と指摘し、「長期金利操作の撤廃を検討する可能性がある」との見方を示した。

【時事通信社】

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