- 2023/01/18 掲載
日経平均は大幅続伸、約1カ月ぶり高値 日銀の政策維持で買い安心感
日経平均は112円高と堅調にスタートし、指数寄与度の大きい銘柄群が相場を押し上げたが、その後は日銀会合をにらんで様子見姿勢が強まった。昼休み時間中に決定会合の結果が伝わり、日経平均は後場に入って急上昇。上げ幅は一時670円を超え、2万6816円68銭の高値を付けた。
三菱UFJモルガンスタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストによると、「海外のヘッジファンドが、日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)の大枠自体を撤廃するのではないかという思惑でポジションをとっていたが、完全に巻き戻す動き」となったという。
今後の日経平均については、企業業績をみながら時間をかけて2万8000円を回復していくと見込んでいる。
日銀の政策に関しては、今回は政策は現状維持となったものの「来年末までを見通すと、外国人投資家を中心に金融政策のノーマル化への思惑は残る」(藤戸氏)とみている。
TOPIXは1.68%高の1934.93ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は1.69%高の995.73ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆2776億23000万円だった。東証33業種では、銀行業以外の32業種が値上がりし、精密機器、医薬品、輸送用機器などの上昇が目立った。
日銀の政策修正の思惑で上昇基調にあった銀行株は、政策の据え置きが決まったことで軒並み下落。三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループなどが売られた。
一方、会合の結果を受けてドル高/円安が進行したことから、自動車など輸出関連が広く買われた。三菱自動車工業や日産自動車などが堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1600銘柄(87%)に対し、値下がりが188銘柄(10%)、変わらずが50銘柄(2%)だった。
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