- 2023/01/20 掲載
九電送配電子会社の顧客情報漏洩、「経営側の問題も検証」=電事連会長
九電は非常災害対応時に子会社の九州電力送配電を支援するため停電の問い合わせ対応を行うとしており、これに基づいて子会社から九電に貸与された端末で、子会社が管理する新電力の顧客に関する情報が親会社の小売り部門でも閲覧できる状態にあった。経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会は18日、両社に対し報告徴収を行っている。
池辺会長は、これまで電事連や九州電力社内でもコンプライアンスの重要性を強調してきたが、今後すべての社員が共通認識をもつことができるか、「他業界の取り組みなどを参考に検討していく」と述べた。
電力自由化後も送配電事業は大手電力会社が担うが、新たに参入した新電力との公平な競争のため、送配電子会社が管理する新電力の顧客情報を親会社である電力会社と共有することは電気事業法が禁止している。
顧客情報の漏えい事案については、これまで関西電力、東北電力でも同様の事案が発覚していた。
(浦中美穂)
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