- 2023/01/27 掲載
日経平均は小反発、企業決算や米指標にらみ方向感乏しい
日経平均は小幅高でスタートしたものの、その後はマイナス圏とプラス圏を行き来するなど、一進一退の値動きとなった。後場に入り、為替がやや円安に振れたことは指数の下支えになったが、重要イベントを控えた週末ということもあり、1日を通して小動きの展開が続いた。
今晩は米国で、2022年12月の米個人所得・個人消費支出(PCE)の結果が発表される。また、来週は日本で決算発表が本格化するほか、米国ではアマゾン・ドット・コムやアップルの決算発表を控えている。三菱UFJモルガンスタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは「2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、米大手企業の決算を見極めたい投資家の様子見姿勢が強く、終日小幅な値動きにとどまった」との見方を示した。
もっとも、重要イベントを通過した後は、「大きなサプライズがなければ、イベント通過の安心感から、来週後半には2万8000円を試す展開もあるだろう」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
TOPIXは0.22%高の1982.66ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.22%高の1020.25ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆6987億9200万円だった。東証33業種では、銀行業や鉄鋼、電気・ガス業など16業種が値上がり。一方、海運業や精密機器、医薬品など16業種は値下がりした。金属製品は変わらずだった。
個別では、値がさのファーストリテイリングや信越化学工業が堅調で、2銘柄で指数を約64円押し上げた。前日に社長交代を発表したトヨタ自動車は0.4%高で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり916銘柄(49%)に対し、値下がりが822銘柄(44%)、変わらずが98銘柄(5%)だった。
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