- 2023/01/27 掲載
LGディスプレー、第4四半期は過去最大の営業赤字 コスト削減へ
[ソウル 27日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーが27日発表した昨年第4・四半期決算は、営業損益が8760億ウォン(7億1113万ドル)の赤字となり、過去最大の営業赤字を記録した。同社は今年上半期にコスト削減を実施する方針を示した。
第4・四半期は経済の先行きが不透明な中、スマートフォンやコンピューター、テレビの世界的な需要低迷が響いた。前年同期の営業損益は4760億ウォンの黒字となっていた。
リフィニティブ・スマートエスティメートによるアナリスト10人の調査では、昨年第4・四半期は7970億ウォンの営業赤字が見込まれていた。
売上高は17%減の7兆3000億ウォンだった。
アナリストは今年第1・四半期も営業赤字が続くと予想している。消費者が支出を減らしている上、企業も難局を乗り切るため人員を削減していることが背景。
米アップルのサプライヤーであるLGディスプレーは、需要が回復するまでコスト削減や在庫管理を実施すると表明し、今年下半期の改善を見込んだ。
金成ヒョン最高財務責任者(CFO)は決算説明会で「第4・四半期に集中的な生産調整を行った」と述べ、「第1・四半期には在庫削減などで約1兆ウォンのコストを削減する」との見通しを示した。
同社はコスト削減のため競争の激しいテレビ用LCD(液晶)パネルの国内生産を昨年末までに停止し、中国でも今月に同製品の生産能力を半分に減らした。主力のテレビ用OLED(有機EL)パネルについても工場稼働率を調整している。
今年の設備投資見通しは約3兆ウォンとした。昨年は5兆2000億ウォンだった。
不透明な市場環境下で安定性を高めるため、売上高に占める受注生産の割合を現在の3割から24年までに5割に引き上げる方針も示した。
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