- 2023/01/30 掲載
JERA、通期純損益予想は一転黒字 LNG調達環境改善で上方修正
燃料費上昇分の価格への転嫁が遅れることで発生する「期ずれ損益」を除いた利益は前回の1000億円から3000億円へと修正した。会見した吉田哲臣財務部長によると、前回公表時(第2・四半期決算)と比較して、欧州の暖冬によりLNGの需給が緩和したという。また、トレーディング収益が想定よりも伸びたほか、LNGの価格が依然高い水準にあることでLNGの売却益も積みました。
火災が発生により稼働を停止している米国のLNGプラント「フリーポート」からの調達については、今期中の業績貢献は織り込んでいないという。同社は既に第2・四半期に1100億円の損失を計上している。
同時に発表した22年4―12月期の連結業績は、前年同期比1187億円減の1002億円で純損失となった。同期間の赤字は初めて。LNGのスポット価格が高値で推移し調達費用が増加したころから、期ずれ差損が大幅に拡大した。期ずれ損益を除いた最終利益は、前年同期から701億円改善し、2984億円となった。
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