• 2023/01/30 掲載

独国債空売り、15年以来の高水準 背景に大量発行や金融引き締め

ロイター

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[ロンドン 30日 ロイター] - ドイツ国債の空売りが増加し2015年12月以来の高水準となった。独政府の大規模な国債発行計画や欧州中央銀行(ECB)の積極的なインフレ対策が背景にあるとみられる。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、18日時点で、貸し出し中の独国債は1111億ユーロ(1210億ドル)相当だった。

ヘッジファンドなどの投資家が債券を空売りする場合、ブローカーから債券を借りて実行する。このため高水準の国債貸し出しは、空売りが増えていることを示している。

アナリストは損失回避などの技術的な要因が関係している可能性が高いとみている。

しかし最近の独国債価格の上昇を受け、多くの投資家は警戒を強めている。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントのシニア・ファンド・マネージャー、ガレス・ヒル氏は独国債を含む欧州の長期債全般について、価格が下落すると予想。ドイツの借り入れ計画を理由に挙げた。

「(国債の)発行が増える一方で、中央銀行の買いは減る」と指摘した。

ドイツは今年の債券発行額が約5400億ユーロと昨年の4500億ユーロから増加し、過去最大になると発表している。

ECBは満期を迎えた債券の再投資をやめることで、保有する債券を3月から徐々に減らしていく方針だ。

独10年債の指標銘柄の利回りは年初に11年ぶりの高水準となる2.569%まで上昇したが、その後は2.25%付近まで低下した。

ゼネラリ・インベストメンツ・パートナーズの債券部門責任者マウロ・バレ氏は独国債を売り持ちにしているとし、利回りが再び2.5%近辺まで上昇するのを待っていると述べた。

欧州の成長率が予想を上回っているため、ECBには利上げ継続圧力がかかっていると指摘した。

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