- 2023/01/31 掲載
ユーロ圏銀行、見通し悪化で融資厳格化 借入需要も減退=調査
[フランクフルト 31日 ロイター] - 31日に公表された欧州中央銀行(ECB)の四半期銀行貸出調査(BLS)によると、ユーロ圏の銀行は2022年第4・四半期に企業向け融資基準を大幅に厳格化した。資金調達コストが上昇する中、各行は経済について悲観的な見方を強め、今年第1・四半期も基準の厳格化を想定している。
調査によると、金利上昇と信頼感低下を背景に、企業や家計の借り入れ需要も減退、住宅ローン需要は過去最大の落ち込みを記録した。
第4・四半期に企業向け融資の承認基準を厳しくしたと回答した割合は26%。11年以来最大となった。
個人向け融資や住宅ローンの審査基準も厳格化した。
ECBは「経済見通しに関連したリスク、産業や企業固有の状況、銀行のリスク許容度が、引き続き融資基準厳格化に働いている」と指摘した。
住宅ローン需要の減少を指摘した割合は差し引き74%。特にドイツとフランスで落ち込みが大きかった。「最近の金利上昇が消費者信頼感の低下と共に、住宅ローン需要に及ぼす強いマイナスの影響が鮮明になった」という。
PR
PR
PR