- 2023/02/02 掲載
印アダニ・グループ、時価1000億ドル消失 金融システム不安も
市場では、インドの金融システム全体に影響が及ぶリスクが懸念されている。
アダニ・エンタープライゼズの株価は2日、20%近く急落。その他のグループ企業の株価も5─10%下落している。
プロフィットマート証券(ムンバイ)のリサーチ部門責任者は「アダニが機関投資家の信頼を取り戻せない限り、株価は暴落する」と指摘。
関係筋によると、インド中央銀行は国内銀行に対し、アダニ・グループへのエクスポージャーの詳細を報告するよう求めた。
CLSAの推計によると、アダニ・グループの昨年度の負債は2兆ルピー(245億3000万ドル)で、国内銀行はこのうちの約40%にエクスポージャーがある。
関係筋によると、シティグループのウェルス部門は、アダニグループの証券をマージンローンの担保として受け入れることを停止した。
トライアダ・キャピタル(香港)の最高投資責任者は、「市場は底値が見えないとの不安を募らせている。ショートカバーによる反発も見られるだろうが、マージンを減らす民間銀行が増えるとみられ、根本的な下落リスクが強まると予想している」と述べた。
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