日野自、５５０億円の最終赤字＝エンジン不正で損失―２３年３月期

日野自動車は２日、未定としてきた２０２３年３月期の連結純損益予想について、５５０億円の赤字になりそうだと発表した。エンジンの排ガス・燃費データ不正に伴う関連損失として、現時点で算出可能な３７４億円を織り込んだ。最終赤字は３期連続となる。

損失の内訳は、リコール費用が４１億円、排出ガスや燃費に関して受けた税制優遇に対する追加納付が１４１億円、部品の仕入れ先や顧客への補償費用が１９２億円。

顧客への補償費用はさらに膨らむ可能性があり、同社は「できれば今期中に金額を固めて適時開示したい」（中野靖最高財務責任者）としている。米国とオーストラリアで提起された集団訴訟については「係争中」として、業績予想に反映していない。

【時事通信社】