- 2023/02/06 掲載
JFE、今期純利益予想1500億円に下方修正 鋼材需要見通し下げ
国内の住宅・土木建築分野での買い控えや海外の鋼材需要が軟調に推移したことから、年間単独粗鋼生産量を前回見通しの2500万トン程度から2400万トン程度に引き下げた。
寺畑雅史副社長は第3―4・四半期について「(事業)環境がなかなか厳しい」とし、中国経済の回復が今後の鍵を握ると説明した。足元で量的な変化があるわけではないものの、ゼロコロナ政策の見直しや不動産関係の政府支援などにより、来年度にかけて回復すると予想。マージン確保の取り組みについては、想定以上に改善しているとした。
期末配当は1株30円とし、年間配当は80円(前期は140円)となる。
同時に西日本製鉄所(倉敷地区)の電磁鋼板製造設備に追加で500億円を投じ生産能力を増強すると発表した。電気自動車(EV)のモーターコアなどに利用される高性能の電磁鋼板は、自動車の電動化が進む中で需要が拡大している。
26年度中に稼働し、現在進めている能力増強と合わせて生産能力は現行比で約3倍となる予定。
(浦中美穂)
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