- 2023/02/09 掲載
独バイエルCEO、株主の圧力で任期中退任へ ロシュ幹部が後継
バウマン氏は2024年4月までの任期を終えて退任する意向を示し、バイエルはそれに向けて外部から後継者を迎えるための人選を進めているところだった。ただ株主は企業価値を伸ばせないバウマン氏を批判し、同氏の早期退任を求める声が高まっていた。
大株主デカのサステナビリティ・企業統治責任者インゴ・シュパイヒ氏は「われわれはバイエルのタイムリーなトップ交代を歓迎し、外部の新鮮な視点から企業戦略に新しい息吹を吹き込んでくれると期待している」と述べた。
別の大株主のユニオン・インベストのマルクス・マンス氏も、アンダーソン氏の起用は「非常に良い選択」で、投資家がずっと待ち望んでいた安心感を与えてくれそうだと評価した。
アンダーソン氏はロシュの幹部として、抗がん剤頼みだった同社の製品群を多様化することに貢献。バイエルには4月1日から取締役会メンバーとして加わり、バウマン氏とCEOの円滑な引き継ぎ作業に入る予定だ。
バイエル監査役会のノルベルト・ビンケルヨハン会長は「ビル(アンダーソン氏)は強力な製品パイプラインを構築し、バイオテック分野の技術革新を製品化してきた実績がある。彼の使命は明らかで、すなわちバイエルが持てる力の全てを自覚し、株主と農家、患者、消費者、従業員、そしてあらゆる利害関係者に持続的な価値をもたらせるようにすることだ」とコメントした。
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