- 2023/02/09 掲載
米国株式市場=反落、アルファベットが大幅安 FRB当局者発言も重し
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。ハイテク株主導で下げ、前日の上昇分の大半を失った。
アルファベットは傘下グーグルの人工知能(AI)を使った自動応答ソフト(チャットボット)「バード(Bard)」が不正確な回答を生成したことを受けて7.7%急落。S&P総合500種とナスダック総合の重しとなった。
米連邦準備理事会(FRB)当局者らがインフレ抑制に向けた一段の引き締めを示唆したことも警戒感を誘った。
FRBのウォラー理事は、米国のインフレは今年も低下が見込まれるものの、インフレ目標2%の達成に向けたFRBの戦いは長期化し、引き締め的な金融政策が予想より長期にわたり維持される可能性があるとの見解を示した。
7日の米株式市場はパウエルFRB議長の発言を受けて上昇していた。議長は米経済の堅調が続けば予想以上の金利上昇が必要となる可能性もあるとする一方、「ディスインフレ(インフレ鈍化)」のプロセスが進行しているとの認識を改めて示した。
LPLフィナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「これまでの相場上昇や割高感の高まりを受け、一段の値上がりにはさらなる根拠が必要になっている」と述べた。
ナスダックは年初来で依然約14%上昇している。
この日はS&P500の主要業種別指数が軒並み下落し、通信サービスが4.1%安、情報技術が1.3%安となったほか、公益事業も1.7%下落した。
市場ではバイデン米大統領が前日の一般教書演説で企業の自社株買いへの課税強化を提案したことを消化する動きも見られた。
引け後に決算を発表したウォルト・ディズニーは時間外取引で1.6%上昇。通常取引は0.1%高で終えていた。
ドラッグストア大手CVSヘルスは3.5%高。プライマリーケア(1次医療)のオーク・ストリート・ヘルスに約95億ドルでの買収を提案した。オーク・ストリート・ヘルスは4.6%高。
米取引所の合算出来高は106億2000万株。直近20営業日の平均は119億3800万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.07対1の比率で上回った。ナスダックでも2.21対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33949.01 -207.68 -0.61 34132.90 34161.65 33899.79
前営業日終値 34156.69
ナスダック総合 11910.52 -203.27 -1.68 12069.12 12096.39 11890.09
前営業日終値 12113.79
S&P総合500種 4117.86 -46.14 -1.11 4153.47 4156.85 4111.67
前営業日終値 4164.00
ダウ輸送株20種 15394.43 -95.39 -0.62
ダウ公共株15種 941.58 -16.60 -1.73
フィラデルフィア半導体 3055.63 -68.52 -2.19
VIX指数 19.63 +0.97 +5.20
S&P一般消費財 1167.17 -10.53 -0.89
S&P素材 522.45 -4.26 -0.81
S&P工業 865.51 -5.11 -0.59
S&P主要消費財 757.91 -6.37 -0.83
S&P金融 611.26 -3.45 -0.56
S&P不動産 254.23 -0.75 -0.29
S&Pエネルギー 670.76 -5.78 -0.85
S&Pヘルスケア 1542.24 -4.76 -0.31
S&P通信サービス 186.69 -8.05 -4.13
S&P情報技術 2473.94 -31.32 -1.25
S&P公益事業 341.81 -5.95 -1.71
NYSE出来高 8.49億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27420 - 180 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27395 - 205 大阪比
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