- 2023/02/09 掲載
FRBインフレ対応「長期戦を覚悟」=ウォラー理事
ウォラー理事はアーカンソー州立大学で行う講演の原稿で「食料、エネルギー、住宅の価格が今年は緩やかになる兆しが出ている」とし、FRBの急速な利上げが「報われ始めている」と述べた。
ただ「経済指標には急速な低下を示すシグナルは見られていないため、長期戦を覚悟している」と指摘。1月の雇用統計で非農業部門雇用者数が51万7000人増加したことに言及し、米経済がよく持ちこたえていることが示されたとしながらも、同時に「堅調な所得で個人消費が後押しされ、向こう数カ月はインフレの上昇圧力が維持される」ことも示されていると語った。
その上で、賃金の伸びは鈍化しているものの「十分ではない」とし、「FRBは当面は引き締め的な金融スタンスを維持する必要がある」と指摘。「インフレ抑制に向けた進展はあったが、まだやるべきことは残っている」と述べた。
ただ、インフレ率を目標の2%に戻すためにFRBがどこまで政策金利を引き上げる必要があるかについては言及しなかった。
PR
PR
PR