- 2023/02/13 掲載
ユーロ圏各国、高インフレが財政を徐々に圧迫へ=ECB
報告は、より正常なインフレで自動的な歳出調整がなければ、債務比率は確かに低下すると指摘。しかし、エネルギーショック、その後の成長鈍化、厳格な歳出ルールにより、政府の財政状態は1年を経て既にマイナスの影響を受けている。
「その後は歳出圧力が歳入面での恩恵を相殺する以上に強まり、2024年の財政収支水準はGDP(域内総生産)比0.5%近く悪化する」と指摘。「さらに、このインフレショックが過度の二次的効果につながるのを避けるために必要な金融政策対応は、国債の利払い増加につながる」との見通しを示した。
政府支出の約3分の1は主にインフレ率に連動しているため、物価上昇率が高ければ政府は自動的に支出を増やさざるを得ないという。
ECBは「(裁量的支出の)伸びへの影響は22年のみプラスとなり、23年には穏やかにマイナスに転じ、24─25年にかけてより強くマイナスになると見込まれる」とした。
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