22年のヘッジファンド投資、年金基金の割合が過去5年で最低＝調査

[ロンドン １５日 ロイター] - ゴールドマン・サックスの調査によると、２０２２年のヘッジファンド業界への投資で年金基金が占める割合は約３０％となり、２０１８年以来の低水準となった。

ヘッジファドの投資家ベースが大きく変化していることを反映している、とゴールドマンは指摘する。

「２０２２年のヘッジファンドのパフォーマンスは良好だったものの、投資家の間ではそれ以前についての不満が積み上がっており、アロケーションに影響しているようだ」と説明した。

ヘッジファンドのパフォーマンスが予想を上回ったと回答した投資家の割合が５０％を超えたのは２０年だけで、他の全ての年は３分の１以下だった。

金利環境の変化に伴い債券価格の上昇を見込んだ投資は増えているという。

一方、プライベートエクイティ（ＰＥ）への投資意欲は、ポートフォリオの非流動性とパフォーマンス面での課題を巡る懸念から、最も落ち込んでいるという。